ストキャスティクスとは?
ストキャスティクスは1950年代に生まれた歴史あるテクニカル指標で、一定期間の高値と安値の値幅に対して現在の価格が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを判断します
よく比較されるインジケーターにRSIがありますが、ストキャスティクスのほうがレンジ相場向きで、RSIはトレンド中の押し目を狙いやすいという特性があります。
ストキャスティクスの使い方
ストキャスティクスは0~100の間で、「%K」「%D」という2本の線を表示し、売買シグナルは下記の条件になります。
① %Kが%Dを上に抜いたら買いシグナル
② %Kが%Dを下に抜いたら売りシグナル
この記事前半ではストキャスティクスを使ったインジケーターを、後半ではストキャスティクスでエントリーサインを表示してくれるインジケーターをご紹介していきます。
なお、ストキャスティクス系インジで自動売買する場合は、レンジでサインが多くなりがちなので、2つのインジケーターのサインを合成するツールなどでサインを調整すると、勝率が安定する傾向があります。
ストキャスティクスインジケーター特集
マルチタイムフレームのストキャスティクス
サブチャートに好きな時間のストキャスティクスを表示することができます
「All time frame stochastic 1.4」は通常は1つの時間しか表示されないストキャスティクスを複数サブチャートに表示することができます。
右下のボタンからワンクリックで表示のオンオフができるのはとても便利です。
大きなトレンドの開始時は複数時間のストキャスティクスが同時に上昇を始めたりするのでそういった予兆を掴むのに便利なインジケーターです。
ストキャスティクスのヒートマップを表示
「Stochastic Heatmap arrow」はストキャスティクスの値でエントリーサインの矢印がでます。
ロジックは明かされていませんがサインが出る条件は厳しく、通貨によってガラリと勝率が変わりますがハマればなかなかの勝率。
そして左下には各通貨と時間毎のストキャスティクスの強弱を示した表がでまして、ストキャスティクスの値が大きいほど緑色、値が小さいほど赤色になります。
全通貨・全時間帯のストキャスティクスを監視するEA
緑と赤のパラメータ上の数値をクリックするとそのチャートに移動できます
こちらは直前のストキャスティクスの動きがわかるパラメータ表示
こちらはインジケーターではなくEAですが、ストキャスティクスに基づいて、通貨の強さを色と数値で監視してくれます。メジャー通貨はほぼ全てを監視してくれて、時間も指定した時間をすべて監視可能です。
一見すると難しそうなパラメータですが、基本はシンプルで1つ入れておくと通貨の監視がとても楽になるとても優秀なEAです。
QQEを取り入れダマシを減らしたストキャスティクス
QQE-stochのほうが通常のストキャスティクスよりも滑らかです
QQE-stochの使い方はストキャスティクスと同じく値が70%以上で買われすぎ、30%以下で売られすぎと判断します。
突発的な動きには反応しにくいのでダマシが少ないインジケーターと言えます。
3本のストキャスティクスを表示
デフォルトではポンドル、ポンスイ、ユロスイ仕様になっています
TRO_Stochastic_THREE_PAIRSはサブチャートに3つのストキャスティクスを表示してくれるインジケーターです。
表示するペアは自由に選択でき、期間などのパラメータの変更も可能です。
ストキャスティクスのステータスをローソク足に変換
StochCandlesは平均足を表示して、ストキャスティクスのステータスをローソク足の色に変換してくれるインジケーターです。
買われすぎ・売られ過ぎが視覚的にわかるようになり、サブチャートを使わない分のスペースも広く使うことができるインジケーターです。
ストキャスティクスを使ったサインツール
EMAのクロスとストキャスティクスでサインを表示
Psycho_v2は2本のEMAのクロスでサインがでます。そこにストキャスティクスのフィルターをあてることで勝率をあげています。
基本はシンプルなインジケーターでほかのテクニカルと親和性が高いので、海外フォーラムではこのツールをベースに、移動平均線や水平線と組み合わせて色々な亜種が開発されています。
ボリバンとストキャスティクスでサインを表示
GMMA_STはボリンジャーバンドを一度抜けてから、戻った時にサインを出すインジケーターです。
とはいえそれだけでダマシが多くなるので、それを防ぐためにフィルターとしてGMMA(通常は12本ですが)とストキャスティクスが使われているようです。
ボリンジャーバンドを抜けて戻ってくる時にエントリーですので逆張りロジックですが、GMMAが綺麗にトレンドを出ている時も、ボラがあるときにはエントリーします。
MACDとストキャスティクスの混合オシレーター
Schaff Trend Cycle(シャフトトレンドサイクル)は1990年代に開発された比較的新しいテクニカル指標です。
ストキャスティクスとMACDを組み合わせたオシレーターで、ダマシの少ないストキャスティクスという位置づけです。
順張り系でのエントリーが基本ですが、通常単体では使用せず、水平線やフィボナッチと組み合わされて使うことを推奨です。
3重指数平滑移動平均線を使ったストキャスティクス
T3(3重指数平滑移動平均線)を使って、ラインがより滑らかになったストキャスティクスです。
3重指数平滑移動平均線は通常の指数平滑移動平均線よりもダマシが減り、3重に平均化しているわりには価格への反応が比較的速いという特徴があります。
特定の値をブレイクしたらサインを出すストキャスティクス
通常のストキャスティクスにトレードをしないゾーンを設けて、そこをブレイクしたら順張りのサインが出るインジケーターです。
ゾーンをブレイク以外にも、ストキャスティクスの色が変わるごとにサインをだしたり、元々のストキャスティクスの上限下限レベルタッチでサインを出したりなど自由に設定が可能です。