RSI(Relative Strength Index)は一定期間の値動きに対して、値上がり幅と値下がり幅がどれだけの割合を占めているかを計算して、買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを判断するテクニカル指標です。
50%を中心として上昇局面では数値が50%以上、下降局面では数値が50%以下で推移し、RSIが70~80%以上で買われすぎ、20~30%以下で売られすぎと判断して逆張りの指標として使われることが多いです。
RSIの計算式
RSIは通常14日期間で計算されます。
RSI = X ÷ (X+Y) × 100
※Xは14日間の値上がり幅の平均 Yは14日間の値下がり幅の平均
RSIの使い方
RSIが70%以上の場合、「買われ過ぎ」ということで反落を狙います。
この時にRSIの数値だけを見ずに、必ず左側にローソク足の目立つ抵抗帯があることを確認するようにして下さい。
上記赤丸はRSIが80%を超えましたが、左側に目立つ抵抗帯がありませんので少し下がったものの、再び上昇してしまいました。
青丸は左側に大きな下落のあった直近の高値で意識されるところなので、そことRSIを見て反落を狙える場所です。
RSIのダイバージェンス
RSIは価格の方向と、RSIの方向が逆行するダイバージェンスが発生します。上記は買いのダイバージェンスで、逆行現象が置きた後に上昇しています。
ダイバージェンスについては下記で詳しく説明していますので、RSIを使う方は理解しておいてくださいね。
RSIの注意点
RSIは単純に70~80%以上で買われすぎ、20~30%以下で売られすぎと判断して逆張りに使われることが多いですが、「70%を超えたら反転」という考えは危険で、計算式を見てもわかるように、14本のローソクのうち10本が前の足より値上がっていたら70%は超えます。
つまり、RSIが高い= 「反転ポイント」ではなく、「上昇トレンドが強い」という事しかわかりませんので、反転ポイントの目星は決してRSI単体では使わず、レジスタンスラインやフィボナッチなどと合わせて確認して下さい。