色々なツール代行業者
検索サイトで「インジケーター 制作」や「MT4 格安 制作」といったワードでMT4のツール制作代行業者を検索すると、たくさんの業者の名前がヒットするかと思います。
安さを前面に出している業者や、これまでの実績を売りにしている業者など色々ありますね。
しかし正直なところ、プログラムができない人が業者のHPをどれだけ見ても良し悪しはほとんどわかりません。
それならば安いに越したことはないということで、格安即納の業者を探してお願いするのですが・・・、これが結構あとから痛い目を見たりします。
格安ツール制作業者の問題
(Twitterで見たい方はこちらをクリック)
ツイッターなどでは頻繁に、「制作代行業者に作ってもらったツールがまともに動かない!」なんて報告がよくあがります。
個人開発業者が登録されているココナラなんかには「インジケーター制作5000円ポッキリ!」「3日で納品!」のような業者は聞こえは良いのですが、こういった格安速攻納品系は殆どの場合、技術的に未熟なプログラマがコードを切り貼りして制作しています。
未熟なプログラマが作ったツールはかなりの確率で後から不具合がでてきますし、本当に条件通りにエントリーしているかも怪しいです。(←これは本当によくあるので納品されたらサインを50本くらいは録画チェックしたほうが良いです)
またこういう格安即納系業者の場合、納期が早すぎるということも実は問題なのです。
ツール制作の実体
実はインジケーターの制作自体は、大抵1日あれば制作が可能です(特殊なものを除く)
MT4に最初から実装されているようなツールだけの組み合わせでしたら、コードをコピペして切り貼りするだけで良いので1時間もあれば作れてしまうでしょう。
あとはテストでバグを取れば納品なのですが、実はこのテストとバグ取りが曲者でして、短時間ではバグの抽出と修正は難しいです。
もし0から作ったツールですと、バグの抽出は実際に稼働しているところを3~4日録画してバグが無いかを探し、もしバグがあれば直して再度テスト。難しい依頼だと修正箇所が50個を超えるなんて当たり前にあります。
また、開発者本人も気が付かないところでリペイントがおきていたりするのは良くある話です。
なのでテストだけで、実際の制作時間の何倍もの時間が必要なはずなのですが、なぜかこの制作代行業界は、「早く納品=優秀」という誤った認識が広まっています。
しかし残念ながら「安くて早い」は、実はテスト期間を省いているから安くできるのであって、決して技術的に優秀だから早いというわけではありません。
真実は、価格が「高く」、納品時期「遅い」業者ほど、しっかりとテストして納品してくれています。
もしあなたが、早くて安い業者を望んだ場合は、ある程度エントリーがずれていても自己責任となることは理解しないといけません。
個人サイトで制作依頼する時ですが、こういうデータ系の場合、トラブルが起こっても運営などは助けてくれません。
物品販売などでしたら「ものが届いた・届いてない」「注文したものと違うものが届いた」で明確に判断できますが、インジケーターのようなデータは依頼どおりに動かなくても、仕様の解釈が互いに異なっているだけと判断され、運営は介入ぜずに当人たちで解決をお願いされます。
また、追い詰めると一切の連絡を絶って逃げてしまうこともありますので、ある程度見積もりが高いツールなどは、できれば法人登録してある所在地が明確な業者にお願いすることをおすすめします。
業者の技術を見極めるには?
EAやサインツールの制作代行をお願いする場合、業者の制作レベルはHPに書いてある内容を読むだけでは判断が難しいです。
しかし、もし次の機能を実装できる制作代行業者の場合は、きちんとした技術レベルがあると言って良いでしょう。
・チャート上で自由に動かせるダイアログボックス
・アービトラージ関連のツール
・チャート画像をLINE通知で送信機能
例えば業者へ制作を依頼する際に、作ってもらいたいロジックを説明した文の最後に、「あとエントリー時のチャート画像をLINE通知で送る場合は追加料金はおいくらでしょうか?」なんて聞けばその返事によって相手のレベルがわかりますのでおすすめです。
プログラミングの世界では既存の機能を実装することは簡単ですが、新しい機能を生み出すというのは非常に難しく、上位数%の技術者しかできないと言われています。
こういった機能を実装できる制作業者にお願いすると、エラーが起きたときに強制で取引を停止するなどの処理をしっかりと書いてくれるので、資金がドンドン減ってしまうような致命的なエラーやリペイントが起こりにくいのです。
高難度のツールをお願いしたい場合はこんな聞き方もありです。
「エントリー条件を満たしたら指定ロットを3分割(例えば0.03ロット指定なら0.01ずつ3回エントリー)でエントリーして、負けたらマーチンロット(例えば2倍なら0.06ロット)でまた3分割(0.02ずつ3回エントリー)でエントリーするEAを作るのは可能でしょうか?他の業者さんに頼んだらMT4を終了したら連敗数がリセットされてしまい使い物にならなかったので、MT4を再起動しても計算が継続されるようにしてください」
上記を実現するにはMQL言語の理解だけではできず、広範囲の知識が必要なのでおすすめの質問内容です。お値段もうん十万が予想される内容ですが、もしできると回答をくれた業者さんがいたら将来的にキープしておきましょう。
見積もり時にこういう返事は注意
それでは下記の内容でお作りします。完成までしばらくお待ち下さい。
<インジケーター仕様>
Highエントリー
始値 < EMA 終値 > BB-σ
一つ前のADX – 現在のADX =< 1
Lowエントリー
始値 > EMA 終値 < BB+σ
1本前のADX – 現在のADX =< 1
たまにですが、個人開発業者などで、こういう仕様書で確認をしてくる業者さんがいます。
しかしこの数式での確認方法は一見丁寧ですが、注文する側の人間から見ても仕様間違いや漏れがとてもわかりにくいです。
また、後から仕様に間違いや漏れがあることが発覚しても、「計算式を書いて確認しましたよね?OKしましたよね?」と突っぱねられてしまう可能性が高いです。
というのも、こういう書き方ってクレームに対する予防線のためにこのような書き方にしている場合がほとんどなんですよね。
ちゃんとお客さんの事を考えている業者さんですと、数式のたぐいは一切使わずに、ちゃんと話し言葉で説明してくれます。
なので、仕様確認の時は、しっかりと依頼側が理解出来て、双方に齟齬がないように文章を書いてくれる業者さんを選択するのが安全です。
亀吉のおすすめ制作代行業者
ご自身でツールの代行業者を探す場合は、前述した機能を実装できる業者で、最低でも4・5日は製作期間をとっている業者をおすすめします。(0から作るインジケーターの場合)
しかし自分で業者を探すのが面倒くさいという方におすすめの業者さんは、当サイトでもツールをいくつか紹介させてもらっているシストレファクトリーさんがおすすめです。
亀吉は以前シストレファクトリーさんが主催するコードの勉強会に参加したことがあり、インジケーターやホームページの作り方などもシストレファクトリーさんで習いました。(なのでサイトの作りが似ております)
その縁で今も仲良くさせていただいているのですが、その時習った内容は独立した今も出会えないようなレベルの高いコードで、シストレファクトリーさんが公開している勝率インジケーターや、市場時間を表示するインジケーターを見てもそのレベルの高さがわかると思います。
ツールの制作代行業者は移り変わりが激しく、お金を払ったのに逃げられたなどの話もありますが、シストレファクトリーさんは老舗でそういった話も聞かないので安心してお願いできる業者だと思います。
まとめ