ダイバージェンス&ヒドゥンダイバージェンスとは?
トレードにおけるダイバージェンスとは、価格が上がっているのにオシレーターの値はどんどん下がっていくといった、価格とテクニカルツールの逆行現象を指します。
そして逆行する方向によって、『ダイバージェンス』と『ヒドゥンダイバージェンス』の2つに分けられます。
両者は形が似ているのでなかなか覚えるのが難しいですが、形を間違えると全く逆方向にエントリーしてしまうミスも起こりますので、慣れるまではこの画像と照らし合わせながら形を確認してください。
この記事前半ではダイバージェンス専用に作られたをインジケーターを、後半ではダイバージェンスを見つけるのに便利なインジケーターをご紹介していきます。
ダイバージェンスインジケーター特集
RSI+CCIのダイバージェンスを表示してくれるインジケーター「cci of rsi」
移動平均線から現在位置がどれくらい離れているかを表すCCIとRSIを組み合わせたインジケーターです。
ローソク足とオシレーター部分にダイバージェンスのラインと矢印を描いてくれる機能が備わっていますので初心者さんでも方向を間違えることがありません。
またCCIの上限下限にいる場合に、サブチャートの色が緑とオレンジに塗られますが、ここもエントリーチャンスとして利用することができます。
ダイバージェンスを感知するインジケーター「nxc-slope-divergence」
メインチャートに線形回帰チャネルと、サブチャートにnxcという独自のチャネルを表示してダイバージェンスを感知するインジケーターです。
使い方は簡単で、メインとサブチャートに表示されるチャネルの方向が逆を向いたらダイバージェンス発生と判定します。
ただしこのインジケーターは、ダイバージェンスが発生中のお知らせであり、価格が崩れるタイミングを知らせてくれるものではないので、最終的には裁量での判断が必要となります。
MACDのダイバージェンスサインツール「macd colors divergence」
MACDとローソク足のダイバージェンス(逆行現象)を感知してエントリーサインを出してくれるインジケーターです。
MACDのダイバージェンスは比較的早めに出現するので短期トレードでも利用できますが、その分ダマシも増えますのである程度上級者向けのインジケーターと言えます。
ダイバージェンスをわかりやすく検知「fx5-divergence-v4-indicator」
サブチャートにMACDの亜種であるOsMAを表示して、価格とオシレーターの逆行現象であるダイバージェンスを表示するインジケーターです。
OsMAは反応が早くてヒストグラムの形成がはっきりしているため、ダイバージェンスがはっきりと形成されます。
ボリュームでダイバージェンスを計測する「Divergence Petr_HL_BB」
Divergence Petr_HL_BBはVolume(出来高)を利用してダイバージェンスを感知するインジケーターです。
Volumeですが、FXは株と違って出来高はOANDAなど各取引所ごとの数値しかわかりませんが、MT4(MT5)のvolumeインジケーターは価格の変動回数をカウントすることで擬似的に出来高を表しています。
35種類ものロジックを内蔵「Divergence_MASTER_Petr_2_nmc」
Divergence_MASTER_Petr_2_nmcは35種類ものロジックが内包されており、それらすべてのダイバージェンスを感知してくれる機能を持っています。
MACDやCCIなどの基本的なものからDeMやForceなど聞き慣れないものまであるので、使いこなすのには時間がかかりますが、普段使っているオシレーターがあればこれで自動化を試みても良いでしょう。
ただしパラメータ設定項目が多く、自分好みのダイバージェンス判断に設定するのは多少のコツが必要です。
ダイバージェンスを見つけるのに便利なインジケーター
RSIの期間がボラティリティによって変化する「MTF_VLDMI」
こちらはVLDMIという、RSIがボラティリティによって反応速度が変わるロジックを使ったインジケーターです。
RSIに比べて反応が大きく早くなるのでダイバージェンスの反応をつかみやすいという特性がありますが、そのぶんダマシも多くなりますので、フィボ太郎さんの水平線などと組み合わせて使うことをおすすめします。
あらゆるエリオットの波を自動で判別する「Elliott Wave ABCD」
こちらはエリオット波動がメインのインジケーターですが、サポート機能として、RSIやATR、エンベロープ、ボリンジャーバンドのミニチャートがあり、そこでダイバージェンスシグナルを感知することができます。
パラメータ項目が非常に多く、使いこなすのが難しいですが、これ一つで色々と事足りるインジケーターです。
QQEを取り入れてなめらかになったストキャスティクス「QQE-stoch」
QQEというRSIを滑らかにしてダマシを減らしたインジケーターがありますが、こちらはそのQQEをストキャスティクスに応用したインジケーターです。
ダイバージェンスラインを表示などの機能はありませんが、ラインの反応が大きくてオシレータの波が読み取りやすいので、ダイバージェンス判断が簡単にできるインジケーターです。
ADXと平均足でトレンドを分析する「ADX MTF Trend Indicator」
こちらはADXと平均足を元にトレンドを判断してくれるインジケーターで、なかなかの精度でダイバージェンス判断に使うことができます。
サブチャートに表示されるヒストグラムは青が上昇でオレンジが下降トレンドなのですが、トレンド中にできる波の頂点とヒストグラムから読み取る頂点が一致しないダイバージェンス現象がおこります。
サインの出るタイミングは少し遅めなのですが、ダマシに合いたくない人にはちょうどよいインジケーターです。
価格変化のペースを測定するインジケーター「Range Expansion Index」
Range Expansion Index(REI)はトム・デマークによって開発されたオシレーターで、 価格の変化のペースを測定して買われすぎ/売られすぎの状態をサブチャートに表示します。
REIは60で買われすぎ、-60で売られ過ぎと判断します。通常は水平線やフィボナッチなどと合わせて使われることが多いようです。
非常に複雑な計算式でノイズを減らすように設計されているオシレーターで、紹介される書籍やサイトも増えており、海外では一定の評価を得ています。