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FXのインジケーターとは?

FXのインジケーター
亀吉
亀吉
この記事ではFX向けの基本的なインジケーターの概念について解説しています
たつお
たつお
インジケーターで勝率を安定させたい人はぜひ参考にしてくださいね
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FXのインジケーターの基本概念

インジケーターMT4のインジケーター

インジケーターとは何か?

FXなどで使用されるインジケーターは、為替市場において価格の動きを分析し、将来の価格変動を予測するためのツールです。多くのインジケーターが無料で配布されており、ベースとなるチャート分析ソフトに自由に入れ替えることができます。

これらのインジケーターは、過去の価格データや取引量などを基に計算され、視覚的に表示されることでトレーダーが市場のトレンドや逆転のポイントを把握するのに役立ちます。

当サイトではチャート分析プラットフォームにMT4を採用していますが、他にも有料チャート分析ツールのTradingViewや、各FX業者が提供するオリジナルプラットフォームでもインジケーターを使うことができます。

亀吉
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ただし、プラットフォームが変わるとインジケーターの互換性はありませんのでご注意くださいね
たつお
たつお
MT4が人気なのは、このインジケーターの種類が一番豊富だからなんですよね

 

なぜインジケーターが重要なのか?

インジケーターは、トレーダーが取引の意思決定を行う際の重要な参考資料となります。具体的には以下の理由があります:

1. トレンドの把握:インジケーターは市場のトレンド(上昇、下降、横ばい)を明確にし、トレーダーが適切なエントリーとエグジットポイントを見つけるのに役立ちます。

2. リスク管理: インジケーターはリスクを管理し、損失を最小限に抑えるための情報を提供します。

3. 市場の感情の理解: 一部のインジケーターは市場参加者の感情や心理を反映し、過度な買いや過度な売りの状況を示します。

4. エントリーとエグジットのタイミング: 適切なインジケーターを使用することで、トレードの最適なタイミングを見つけることができます。

インジケーターの理解と適切な使用は、FXトレードの成功に不可欠です。複数のインジケーターを組み合わせて使用することで、より精度の高い市場分析が可能となります。

 

主なインジケーターの種類

トレンド系インジケーター

GMMAインジケーター複数の移動平均線を使ったGMMAインジケーター

 

トレンド系インジケーターは、現在の相場の方向を教えてくれるインジケーターで、チャートのローソク足に重ねて表示されるものが多いです。

代表的なトレンド系インジケーター

移動平均線 (Moving Average, MA)

移動平均線は、特定の期間内の平均価格を算出し、価格変動の傾向を視覚的に捉えるためのテクニカル指標です。

短期・中期・長期などのラインに分けられ、短期は敏感に価格変動を反映し、長期は全体的なトレンドを示します。

ゴールデンクロス(短期線が長期線を上抜く)やデッドクロス(短期線が長期線を下抜く)といったパターンが、買いまたは売りのシグナルとして用いられます。

ボリンジャーバンド (Bollinger Bands)

ボリンジャーバンドは、株価や為替などの価格変動の範囲を示すテクニカル指標です。

ジョン・ボリンジャーによって開発され、移動平均線の上下に標準偏差を加減したバンドが描かれます。中央には移動平均線があり、上下のバンドは通常2標準偏差離れています。

価格がバンドの外に出ると、相場が過熱状態にある可能性が高く、逆に価格がバンド内に戻ると、相場が安定する傾向があります。

平均足(へいきんあし)

平均足は、価格の変動を滑らかにしてトレンドを視覚的に分かりやすくするためのチャート手法です。通常のローソク足とは異なり、現在の平均足の始値は前の平均足の始値と終値の平均値、終値は(始値+高値+安値+終値)/4で計算されます。

これにより、価格の変動が平滑化され、トレンドの方向性を明確に把握できます。

 

オシレーター系インジケーター

8x Stochastic tensoko8個のストキャスティクスの状態を表示するインジケーター(8x Stochastic

 

オシレーター系インジケーターは、チャート下部のサブチャートに表示され、価格の行き過ぎを判断するものが多いです。

逆張りに使いやすいものが多いですが、ダイバージェンスや強いトレンドを感知するものなど、種類は多岐にわたります。

代表的なオシレーター系インジケーター

RSI(相対力指数 Relative Strength Index)

RSI(相対力指数)は、価格の変動速度と変動幅を測定するテクニカル指標です。

0から100の範囲で表示され、一般的に、RSIが70以上になると「買われ過ぎ」、30以下になると「売られ過ぎ」と判断され、相場の反転のサインと見なされることがあります。

MACD (Moving Average Convergence Divergence)

MACD(移動平均収束拡散法)は、トレンドの方向性や強さを視覚的に把握するためのテクニカル指標です。短期のEMA(指数平滑移動平均)と長期のEMAの差を示す「MACDライン」と、そのMACDラインの移動平均である「シグナルライン」で構成されます。

MACDラインがシグナルラインを上抜けると買いシグナル、下抜けると売りシグナルと判断されます。

WPR(Wilders Percent Range)

WPRは、過去の一定期間内における価格の相対的な位置を測定するオシレーター型のテクニカル指標です。

ラリー・ウィリアムズによって開発され、-100から0の範囲で表示されます。一般的に、WPRが-20以上になると「買われ過ぎ」、-80以下になると「売られ過ぎ」と判断されます。

この指標は、価格の過熱感を視覚的に示し、相場の反転の可能性を判断するために使用されます。WPRは、RSIやストキャスティクスと同様に、トレンドの終わりや反転のタイミングを見極めるためのツールとして広く利用されています。

 

操作補助系インジケーター

Triangles V1.2 Indicatorライン描写が簡単になるインジケーター(Color Levels Simple

 

操作補助インジケーターは、チャートへラインなどの描写をしたり、チャートの作成や矢印の同期、通貨ペアの切り替えを簡単にするインジケーターで、検証作業の効率を上げてくれます。

特にMT4は動作にクセがありますので、操作補助系インジケーターで使いやすくすることが推奨されています。

 

勝率計算やサポレジ系インジケーター

勝率計算するインジケーターローソク足の勝率を計算するインジケーター

 

インジケーターの中には、サインツールの勝率やサポレジを表示するもの、経済指標をお知らせしてくれるものからエントリーをLINE通知してくれるものまで色々とあります。

インジケーターは世界中で開発され、特にこのジャンルは今も進化を続けています。

 

インジケーターの活用方法

複数のインジケーターを組み合わせる

複数インジケーターの併用ストキャスティクスとRSIの組み合わせ

 

単体でも役に立つインジケーターですが、複数のインジケーターを組み合わせることで、トレードの精度を高めることができます。

例えばトレンド系インジケーター(移動平均線)とオシレーター系インジケーター(相対力指数RSI)を併用することで、トレンドには逆らわずに押し目を見つけることができます。

亀吉
亀吉
基本的には、ロジックが離れているインジケーター同士を組み合わせることが多いですな

 

人気のあるトレード戦略

Super Stochastic DA TTTオシレーターと価格の逆行現象(ダイバージェンス)

 

インジケーターを利用したトレード戦略の一例として、以下の方法があります

ゴールデンクロス/デッドクロス戦略: 短期移動平均線が長期移動平均線を上抜けたとき(ゴールデンクロス)は買いシグナル、下抜けたとき(デッドクロス)は売りシグナルとする戦略です。

ダイバージェンス戦略: 価格とオシレーター系インジケーター(RSIやMACD)の動きが逆行する場合(ダイバージェンス)は、トレンドの反転を示唆する可能性があるため、エントリーのタイミングとして活用します。

ボリンジャーバンド戦略: ボリンジャーバンドを利用して価格がバンドの上限や下限に達した際に逆張りのポジションを取る戦略です。バンド幅が狭くなった時はブレイクアウトの兆候と見なすことができます。

インジケーターを効果的に活用することで、リスクを管理しつつ、より正確なトレードを行うことができます。

 

インジケーターの限界と注意点

過信しすぎないことの重要性

インジケーターは有用なツールですが、過信することは危険です。

インジケーターは過去のデータに基づくものであり、将来の価格変動を完全に予測するものではありません。

市場の予測は常に不確実性を伴うため、インジケーターのシグナルに従う際には慎重であるべきです。

サインを出すインジケーターの中には「勝率90%!」なんて謳い文句で販売されているものもありますが、多くの場合たまたまその時の相場にあっていただけの場合が多く、長く使えるインジケーターの多くは60~65%程度の勝率に収まるものが多いです。

 

市場の変動に応じた柔軟な対応

市場は常に変動し、その動向は予測困難です。インジケーターだけに頼らずニュースや経済指標、その他の要因も考慮することが重要です。これらをファンダメンタルズといいますが、FXの場合は特に政策金利の動向や労働市場の指標に注目する必要があります。

たつお
たつお
インジケーターの弱点として、突発的なニュースや経済指標がでるとチャート価格が飛んで、一時的に正しい数値を示さなくなります。そのため、ニュースが出る時間帯はトレードを控えたほうが、インジケーターが正しく機能します

 

FXのインジケーターとは? まとめ

インジケーターを利用することで、トレンドの把握やエントリー・エグジットのタイミングを見つけやすくなります。

また、リスク管理や市場の感情理解にも役立ちます。しかし、過信すると誤ったシグナルに従ってしまうリスクもあります。インジケーターは万能ではなく、他の要素も考慮する必要があります。

学び続けることの重要性

FX市場は常に変動しているため、トレーダーは新しい情報や手法を学び続けることが重要です。継続的な学習により柔軟に対応し、インジケーターの限界を補いながら、より効果的なトレードを行いましょう。

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