FXにおける通貨の強弱とは?
FX取引は二国間の通貨を交換して利益を狙うもので、その通貨ペアは「ドル/円」や「ユーロ/ドル」のように表されます。
通貨の強弱とは、通貨ペア内でそれぞれの通貨がどれだけ売買されているかを分析する手法です。例えば、ドル/円ペアの場合、円が買われドルが売られると円高になり、逆に円が売られドルが買われると円安になります。
強弱は何で決まる?
- 政策金利:高金利の通貨は買われやすく、低金利の通貨は売られやすい。
- 経済指標:GDP成長率、失業率、インフレ率などが影響。
- 要人発言:中央銀行総裁や政府高官の発言が市場に影響を与える。
- 市場のセンチメント:市場参加者の心理や期待も大きな影響を及ぼします。
これらの要因が相互に作用し、通貨の価値を決定します。
通貨の強弱を把握するメリットは?
通貨強弱を利用した手法
FXで通貨ペアに明確な強弱がある場合は、トレンドが発生している可能性が高いです。
例えば、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の3つを考えた場合に、ドル円とユーロドルがともに強かった場合は、ユーロ円のトレンドが非常に強くでて、順張りで大きく取れる場面が多いです。
別のパターンですと、世界各国の通貨ペアの強弱を見て、その日の最強通貨と最弱通貨を組み合わせることで、一番強いトレンドが出ている通貨ペアでトレードすることができるようになります。
そして通貨ペアの強弱ですが、インジケーターを使うと簡単に見つけることができるのでこれから紹介していきます。
通貨の強弱を表示してくれるインジケーター
通貨単体とペアの強弱を表示してくれるインジケーター「StrenghNesta-METER」
StrenghNesta-METERの特徴としては、サブチャート右側にしっかりとトレンドが出ている通貨ペアのみを表示してくれる機能です。
実際に使ってみるとかなり便利で、弱いトレンドのものは表示されませんので、順張りを主体で行う人には使いやすいインジケーターではないでしょうか。
市場時間ごとに1回は確認したいインジケーターですね。
通貨の強弱をヒートマップで表示「CurrencyStrengthBoard_v1.8 600+」
CurrencyStrengthBoard_v1.8 600+はメジャー8種の通貨の強弱が表示されます。
1列で1つの時間の表示ですが、パラメータから計測する時間軸を変更できますので、例えば1時間、4時間、日足の情報が欲しい場合は、CurrencyStrengthBoard_v1.8 600+を3つチャートに適用すればOKです。
左側の灰色の時間が表示されているマスはドラッグ&ドロップで好きなところに自由に移動することができます。
★通貨の強弱をヒートマップで表示「heatmap_set1」
各テクニカルを時間と通貨ごとにヒートマップで一覧表示してくれるインジケーターで、チャートを切り替えなくても全通貨&全時間の監視を可能にします。
ADX、CCI、MACDの3種類のヒートマップインジケーターが同封されており、1つのテクニカルに付き1つのインジケーターを適用します。
表示する通貨ペアや時間足はパラメータから選択できますが、小さめな文字のサイズは変えられないので、見にくい人はヒートマップのEA版などを使うという方法もあります。
通貨ペア単体の強さを表示するインジケーター「CurrencySlopeStrength」
選択したチャートの通貨ペアそれぞれの強さをグラフで表示してくれるインジケーターで、通貨の力関係が明確にでたところでは背景が反転して表示されます。
右側に「Threshold」の表記がありますが、これは閾値を表したもので、初期設定だと通貨の数値が0.8以上離れた場合にチャートの背景の色が変わるようになり、このゾーンはトレードが発生しているとみなします。
通貨ペアの強弱をグラフで表示「Currency-Strength-Meter」
指定した4種類の通貨ペアの強弱をグラフで表示してくれるインジケーターで、カレンシーストレングスといえばこのタイプのインジケーターになります。
サブチャートが狭いと少々見にくいですが、通貨ごとに色分けされており、明確な強弱がでると見やすくなります。
通貨の強弱をグラフィカルに表示してくれるインジケーター「CSM original」
複数の通貨ペアを監視し、現在どの通貨が強いのかを見やすく一覧表示してくれるインジケーターです。
特徴としては、一覧が見易いのと、通貨単体での強さの表示もしてくれるところですね。(右側の小さいボードで、反応が素直なのでスキャルピングなどで便利)
各通貨の強さを一覧表示「CURRENCY POWER」
主要通貨の強さを小さなパネルに一覧表示してくれるインジケーターです。
カスタマイズ性は低いですが、邪魔にならないサイズで使いやすいです。
通貨の強弱をグラフで一覧表示「CCFp 5.2」
通貨ごとの強弱をグラフで表示してくれるインジケーターです。
選択できる通貨はUSD、EUR、GBP、CHF、JPY、AUD、CAD、NZD、NOK、SEK、SGDの10通貨です。
サブチャートが狭いとちょっと見にくいので、ある程度大きなディスプレイで使うのが良いです。