中央に移動平均線を配置、その上下にATRでボラティリティを算出したチャネルを表示してくれるインジケーターです。
ChangeToEAなどを使ってFX取引の自動化、バイナリーオプションでしたらMixArrowForAMTでサインの合成なども可能ですが、サインの条件はチャネルのブレイクのみのシンプルなものですので、完全自動化はおすすめしません。
Keltner+++(alerts)利用方法
ケルトナーチャネルは中央のラインにEMAを使用します。価格が上下のバンドを超えたら順張り方向にサインがでます。
バンドのロジックは下記の計算式で算出しています。
・ケルトナーチャネルの中心はEMAの20期間
・上バンド=EMA20期間 +(ATR × α)
・下バンド=EMA20期間 -(ATR × α)
※αは一般的に1~1.5の間に設定されていることが多いです。
Keltner+++(alerts)の偏差(σ)は2.0で、通常のケルトナーチャネルよりも広めの設定です。
左上のボタンで表示のON/OFFができ、サイン出現でアラートのオンオフも可能です。普段ケルトナーチャネルを使っている方におすすめのインジケーターです。
ケルトナーチャネル(Keltner Channel)とは、トレンドの方向性や売買シグナルを視覚的に捉えるために使われるテクニカル分析のインジケーターの一つです。価格の平均とボラティリティ(値動きの幅)を組み合わせて、3本のライン(上限・中央・下限)で構成されます。
ケルトナーチャネルの構成
-
中央線(ミドルライン)
通常は**指数平滑移動平均(EMA)**を使います。過去の価格の平均を滑らかにしたものです。 -
上限バンド
中央線に、**ATR(Average True Range)×係数(Kなど)**を加えたライン。
→ 価格の上側の目安・抵抗帯になります。 -
下限バンド
中央線から、ATR×係数を引いたライン。
→ 価格の下側の目安・支持帯になります。
ケルトナーチャネルの使い方
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トレンドの判断
価格が上限バンドをブレイクして上昇していれば上昇トレンド、下限を割っていれば下降トレンドと判断することが多いです。 -
ブレイクアウトの検出
価格がチャネルの外側に出たときは、トレンドの加速や反転のシグナルになることがあります。 -
逆張りにも対応
価格がバンドの端に近づくと、反転のタイミングとして逆張り戦略に使われることもあります(ただし、トレンドが強い場合は失敗する可能性あり)。
ボリンジャーバンドとの違い
指標名 | 特徴 | ボラティリティの計算方法 |
---|---|---|
ケルトナーチャネル | EMAとATRで構成 | ATR |
ボリンジャーバンド | SMAと標準偏差で構成 | 標準偏差 |
ケルトナーチャネルはトレンドフォロー系に強い指標で、特にトレンドの継続やブレイクの場面に適しています。

MT4のパラメータ設定

TimeFrame
インジケーターの表示に使用する時間足。通常はチャートと同じ時間足(Current time frame)を参照します。
KCperiod
チャネルの中心線(移動平均)を算出する期間。数値が大きいほど滑らかなラインになります。
NumATRs
上下のバンドを形成するためにATRに掛ける倍率。2.0なら「中心線 ± 2×ATR」でバンドが描画されます。
price
移動平均の計算に使用する価格の種類(0=終値など)。
MAshift
移動平均線の表示を横にずらすオフセット。通常は0でOK。
useEMA
移動平均にEMA(指数移動平均)を使うかどうかの設定。trueでEMA、falseでSMA。
BandsStyle
バンドの幅の計算方法。「Average True Range(ATR)」が一般的。
atrlength
バンド幅を決めるATRの計算期間。価格変動の平均範囲を測定するための期間。
maxBars
インジケーターを表示するバーの最大数。パフォーマンス調整に使います。
arrOnEvSig
売買シグナルごとに矢印を表示するかどうか。
alertsOn
アラート機能のオン/オフ。
alertsOuterCross
価格が上下バンドをクロスしたときにアラートを出すかどうか。
alertsMidCross
価格が中心線をクロスしたときにアラートを出すかどうか。
alertsOnCurrent
確定していない現在の足でアラートを出すかどうか。falseなら確定足のみで通知。
alertsMessage
メッセージ形式のアラートを表示するか。
alertsSound
アラート音を鳴らすか。
alertsEmail
メール通知を有効にするか。MT4のメール設定が必要です。
alertsPush
スマホ等にプッシュ通知を送るかどうか(MT4設定要)。
showArrows
チャート上に売買サインの矢印を表示するかどうか。
arrowloc
矢印の縦方向の位置調整。
arrowsId
矢印表示のID名。複数インジケーターで重複しないようにします。
ArrowUpColor
上昇シグナルの矢印の色。
ArrowDownColor
下降シグナルの矢印の色。
showValues
チャネルの数値(ラインの値)をチャート上に表示するか。
Valueloc
数値の縦方向の表示位置(0〜1で調整)。
valId
数値表示のID名。矢印と同様、識別用。
txtUpColor
上昇時の数値表示の文字色。
txtDownColor
下降時の数値表示の文字色。
btn_Subwindow
インジケーターをサブウィンドウに表示するか(通常は0=メインチャート)。
btn_corner
表示ボタンの設置位置。例:Left upper chart corner=左上。
btn_text
ボタンに表示するラベル名(この場合は「KELTNER」)。

インジケーターをMT4にインストールする方法
①インジケーターをダウンロードするとzipファイルでPCに保存されますので、そのフォルダを右クリックしてファイルを『展開』しておきます。
②フォルダの中に『mq4ファイル』または『ex4ファイル』がはいっていることを確認します。
③MT4を開いて、画面上部の『ファイル』→『データフォルダを開く』→『MQL4』→『Indicators』フォルダに②のファイルをいれます。(この時必ずフォルダから②のファイルをだして、ファイル単体をいれてください)
④MT4を再起動すればMT4のナビゲータウィンドウに追加したインジケーターが表示されているので、チャートに適用すれば完了です。