インジケーター

通貨のダイバージェンスラインを表示「SMT Divergence (ICT)」

SMT Divergence (ICT)

サインなし  ダイバージェンス系

ファイル形式  .ex4

このインジケーターは、相関または逆相関する通貨ペア間の価格乖離を検出し、SMCやICT手法に基づいた売買タイミングの判断を支援します。

色付きラインでダイバージェンスを可視化し、相場の転換点や継続の兆候を捉えます。

SMCとICTとは?

「SMC」と「ICT」は、どちらも市場の価格変動を機関投資家の視点で分析し、その動きに乗じて利益を得ようとするトレーディングコンセプトです。

  • SMC (Smart Money Concepts): スマートマネーコンセプト

    • 市場を動かす大口の資金(スマートマネー、つまり機関投資家)の行動に注目し、その痕跡をチャートから読み解くことで、将来の価格動向を予測しようとする考え方です。
    • 従来のプライスアクション分析に加えて、機関投資家の視点を取り入れています。
    • 主に市場構造の変化流動性(Liquidity)の所在インバランス(Imbalance)、**オーダーブロック(Order Block)**といった概念を使って分析します。
  • ICT (Inner Circle Trader): インナーサークルトレーダー

    • Michael J. Huddleston氏によって提唱されたトレーディング手法の総称です。
    • SMCと非常に近い概念であり、市場構造分析オーダーフロー分析に重きを置いています。
    • 機関投資家の売買パターンを観察し、それに追随することで利益を狙います。
    • 「バイサイド・リクイディティ(買い方の流動性)」や「セルサイド・リクイディティ(売り方の流動性)」といった、流動性の概念を重視します。

SMCとICTの共通点と違い

SMCとICTは非常に密接に関連しており、多くの概念を共有しています。どちらも「機関投資家が市場でどのように行動しているか」という視点が根底にあります。

  • 共通点:

    • 機関投資家の行動を分析の中心に置く。
    • 市場構造(ブレイク・オブ・ストラクチャー、チェンジ・オブ・キャラクターなど)の分析。
    • 流動性(リクイディティ)の概念を重視。
    • オーダーブロックやインバランスといった概念を使用。
    • FXだけでなく、仮想通貨など他の金融市場にも応用可能。
  • 違い(ニュアンス的なものが多い):

    • ICTは、特定の提唱者(Michael J. Huddleston氏)がおり、彼が提供するコンテンツやコミュニティを通じて学ぶことが多いです。より体系化された「手法」という側面が強いかもしれません。
    • SMCは、ICTの概念を取り入れつつ、より広い意味での「スマートマネーの行動を分析するコンセプト」として使われることが多いです。ICTの概念をベースに、独自の解釈や応用を加えているトレーダーも多く存在します。

どちらも「市場はランダムに動いているわけではなく、大口の機関投資家の行動によって動かされている」という前提に立ち、その大口の動きを読み解くことで優位性を見出そうとする分析手法だと言えます。

SMT Divergence (ICT)インジケーターの利用方法

SMT Divergence (ICT)青いラインが買い、赤いラインが売り

 

 SMT Divergence (ICT)ラインが出るのはちょっと遅め

 

SMT Divergence(ICT)は、特定の相関・逆相関ペア(例:GBPUSDとEURCAD、逆相関ならUSDCHF)間の価格の不一致(ダイバージェンス)を検出することで、相場の転換可能性を可視化するインジケーターです。チャート上に、相関ペアで高値や安値が一致しない場面で色付きラインを描画します。

赤いラインはベアリッシュ・ダイバージェンス(下落の兆候)を示し、 青いラインはブルリッシュ・ダイバージェンス(上昇の兆候)を表します。

たとえば、GBPUSDとEURCADが高値を切り下げているにもかかわらず、USDCHFが高値を更新している場合は、ダイバージェンスが発生する可能性が高いです。

このインジケーターを使うことで、ブレイクアウト前の兆候やリバーサルの初動を見つけやすく鳴り、エントリーなどの判断材料として活用できます。

亀吉
亀吉
とはいえ、FXは価格が正規分布しているわけではないので、使い所は難しいインジケーターです
たつお
たつお
正規分布についてはこちらが参考になるかと思います
XMとか使ってると手数料がめちゃめちゃ引かれてる話
FX業者比較
海外FX業者を使っている人は注意!隠れコストを含めた本当に安い海外FX業者比較 すぐに隠れコストが低いFX業者が知りたい方はこちらをクリック 国内と海外FX業者の違いが知りたい方はこちらの解説はこちらを...

 

MT4のパラメータ設定

SMT Divergence (ICT)

Symbols Direct
相関関係を持つ基準通貨ペアをカンマ区切りで入力します(例:GBPUSD,EURCAD)。

Symbols Inverse
逆相関の通貨ペアを1つ指定します(例:USDCHF)。

Maximum difference in bars
比較対象となるスイングのバー数の最大差を設定します。精度に影響します。

Depth
スイングの高値・安値を識別するための深さ(期間)を指定します。

Deviation
スイング判定時の価格の許容範囲(乖離)を設定します。

Backstep
スイングが同方向に続くために必要な最小バー数を指定します。

SMT Bearish color
ベアリッシュ(下落)ダイバージェンスのラインの色を指定します。

SMT Bullish color
ブルリッシュ(上昇)ダイバージェンスのラインの色を指定します。

SMT line style
ダイバージェンスラインの線種(例:点線など)を設定します。

Text color
ラベルテキスト(通貨ペア名)の色を指定します。

Text size
チャート上のテキストサイズを指定します。

 

MT4インジケーター倉庫Premier
★MT4インジケーター倉庫プレミア MT4倉庫プレミアの入口はこちら →倉庫プレミアのパスワードはこちらから →倉庫...

 

インジケーターをMT4にインストールする方法

①インジケーターをダウンロードするとzipファイルでPCに保存されますので、そのフォルダを右クリックしてファイルを『展開』しておきます。

②フォルダの中に『mq4ファイル』または『ex4ファイル』がはいっていることを確認します。

③MT4を開いて、画面上部の『ファイル』→『データフォルダを開く』→『MQL4』→『Indicators』フォルダに②のファイルをいれます。(この時必ずフォルダからファイルをだして、ファイル単体でいれてください。)

④MT4を再起動すればMT4のナビゲータウィンドウに追加したインジケーターが表示されているので、チャートに適用すれば完了です。