「ウォーレンバフェット」という名前を聞いたことはありますか?
ウォーレンバフェットは、アメリカの投資家で、「投資の神様」、「オハマの賢人」と呼ばれる、世界最大級のコングロマリット(複合企業)、バークシャー・ハサウェイのCEOです。
世界一位にもなった億万長者なのに年収は40年間10万ドルだったり、普通の一軒家に住み、社用車を利用せず、マクドナルドで朝食を食べるなど、面白い逸話がたくさんあります。
ウォーレンバフェットとはどんな人?
ウォーレンバフェットとは、1930年生まれのアメリカ人で、現在は90歳でご存命です。
投資で築いた資産は莫大なもので、一時期は長者番付で1位になった経歴もあります。
2021年現在は、イーロンマスクやビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ等の著名人に続き、960億ドルで6位となっています。
日本の長者番付ランキングでは、444億ドルでソフトバンクの孫正義さんが1位となっているので、比べてみるとその圧倒的な資産の多さが一目瞭然です。
ウォーレンバフェットが株取引をしたのは11歳
ウォーレンバフェットが初めて株取引を行ったのは、なんと11歳の時と言われています。
ウォーレンバフェットはその当時からコーラを安く仕入れて他のところで高く売るという方法で利益の出るビジネスを行っていました。
そのお金で姉と一緒に38ドルの株を購入し、40ドルになったところで売却しています。
この経験がウォーレンバフェットの人生に大きな影響を与えます。
10代前半に大きな新聞配達ルートを確立し、友人と一緒にピンボールマシンに投資して理髪店に設置し、店主と利益を分け合いました。
15歳のときには、それまでの事業で得た資金で、ネブラスカ州に40エーカーの農地を購入しました。
その後バフェットは、コロンビア大学の大学院を修了するとすぐに、ニューヨークで恩師である伝説の投資家ベンジャミン・グレアムのもとで働き、グレアムが引退すると、バフェットは故郷のオマハに戻り、「バフェットパートナーシップ」と呼ばれる一連のヘッジファンドを運営して成功を収めました。
その後、経営難に陥っていた繊維メーカーのバークシャー・ハサウェイ社を買収。彼は最終的にそれを自分の主要な事業活動としました。
その後数十年かけて、バフェットはバークシャー・ハサウェイを、年間売上高2,450億ドル、時価総額6,540億ドルの今日のコングロマリットに育て上げ、また、多くの子会社を通じて約36万人の従業員を雇用しました。
ウォーレンバフェットの投資方法
ウォーレンバフェットといえば、企業の株価が市場に認められず、割安な時に購入するバリュー投資が有名です。
バークシャー・ハサウェイが保有する企業にはコカ・コーラ、ウェルズファーゴ、アップル、アメリカン・エキスプレス、バンク・オブ・アメリカなどの有名企業が名を連ねていますが、どれも10年単位で所有するのがバフェットの投資法です。
バフェットの有名な言葉に、「私たちが好む株保有期間は永遠です」がありますが、バフェットはまさにこれを実践しています。
また、自分が理解できるビジネスをしている企業に絞っているため、ITバブルの最中に高騰したIT株に手を出さず、その後のバブル崩壊でも被害を抑えました。
ただし、2020年以降のIT株上昇には出遅れているようですね。
また、投資のベースは長期保有なので、借金をしていない自己資本比率が高いかつ、自己資本をつかって利益をだせているかの指標「ROE」が高い企業に好んで投資します。
このあたりは個人投資家も真似できるところなので、ぜひ実践してみて下さい。