トレンドラインの正しい引き方
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それではトレンドラインの引き方の確認です。
トレンドラインに関しては、最近は正しい引き方が広まってきていますが、それでも間違えて書いているサイトが多いので一応確認しておきます。
上記の画像のAの箇所からスタートするトレンドラインを1本引いてみて下さい。
正解はもちろん1つしかありません。
ではどうぞ。
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正解は・・・
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上記のように引きます。あっていましたか?
今回のチャートは下落トレンドなので、トレンドラインの定義としては「最高値を起点として、最安値の前の高値に引く線」です。
ですので、
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このチャートですと最高値をA、最安値がBですからこのようになります。

動画で見ると、Aを起点として上から引っ張ってきてBの最安値の前の一番最初にぶつかった高値の部分に引くという事ですね。
ですので・・・
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こういうトレンドラインの引き方はできないのです。もし上記のような線を引けるシチュエーションがあるとすれば・・・
このように、Bの安値を更新したCが登場するまで待つ必要がありますね。
アウター・ミドル・インナーラインとは?
次にトレンドラインの拡張のお話です。
さきほどの起点から安値に線を1本引くだけではとても実戦では使えませんので、そこからさらに複数のトレンドラインを引いてみましょう。
しかしこれにもちゃんとしたルールが存在します。
まずはこちら、さきほどと同じ様に、Aを起点として、安値Bへ向かってトレンドラインを引いたものです。①の高値がトレンドラインを引く時に一番最初にぶつかる高値ですね。
この一番最初に引くトレンドラインを一般的に「アウターライン」と呼びます。
次にもう一本トレンドラインを引いてみましょう。ここにはルールがありまして、アウターラインを引いた時にぶつかった高値①が必ず起点となります。
そして①から安値B向かって引くと、そのBの前の高値である②で青色のトレンドラインを引くことが出来ます。これを「ミドルライン」と呼びます。
これはミドルラインを引いた時にぶつかった高値②が起点となります。②からBに向かって線を引いて最安値の前の高値にラインを引くと、赤色のインナーラインが完成します。
トレンドラインは1つのトレンドに対して基本的にはこの3本を引くことが出来ます。
それ以上細かく引く場合は、ローソク足を下位足に切り替えて分析したほうが見やすいです。
トレンドラインがトレンドラインと呼ばれる理由
ここまでで、3本のトレンドラインを引くことが出来ました。
次はトレンドラインの実践での考え方です。
次の画像を御覧ください。
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上記は先程引いた3本のラインを延長したものですが、現在価格はインナーライン(赤線)をブレイクして、Bのゾーンに入っていますが、この後の価格の動きは、インナーラインを下から上にブレイクしたのでミドルライン(青色)を目指す動きになります。
もしこの後ミドルラインを下から上にブレイクした場合は、次に目指すのは灰色のアウターラインとなります。
もちろん、もしミドルラインを上から下にブレイクした場合はインナーラインを目指す逆の動きになります。
このようにトレンドラインは、価格の目指す方向を確定するのでトレンドラインと呼ばれているわけです。
