TMA(三角移動平均線)

TMA(三角移動平均線)

TMA(三角移動平均線)は移動平均線の一種で、通常の移動平均線の期間の中間価格にウエイトを置いて平滑化(滑らかに)したものです。

通常の移動平均線に比べてダマシがかなり少ないため、主に自動売買などのテクニカル判断で採用されることが多い移動平均線です。

また、短期よりも長期トレンドの判断に使われることが多いです。

TMA(三角移動平均線)の計算式

TMAは「MA(移動平均線)を2回平滑化したもの」と解説される場合も多いですが、厳密には加重移動平均線の一種です。

5日期間の移動平均線の場合ですと、下記のように中央の日に大きなウェイト(整数)をかけて算出します。

TMA=(100×1+200×2+300×3+400×2+500×1)÷(1+2+3+2+1)=300

※中央の価格を加重(1・2・3・2・1)

 

TMAとMAの比較

TMA(三角移動平均線)

上記はともに14日期間ラインを表示しています。左側の滑らかなTMAに比べて右のMAは反応がシビアな動きをしているのがわかりますね。

TMAはこの滑らかな動きの恩恵で、線の急な変動を抑えることができるため、ダマシを少なくできるというメリットがあります。

裁量トレードなどでは、突発的な価格変動で移動平均線が急な動きをして不本意な形でエントリー条件が揃ったとしても、自分で「これはイレギュラーだからエントリーはしない」という判断ができますが、自動売買などではそういったイレギュラーな判断ができません。

そういう場合に、平滑化されたTMAを使うことで突発的な動きに対しても過敏に反応しないので、自動売買で無駄打ちを防ぐことができるのです。

 

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