マレーチャンネルは1995年にT.Henning Murreyによって開発された、サポートとレジスタンスラインを表示する手法で、ウィリアム・ギャンの幾何学的手法に影響を受けています。
価格がここまで動いたら反発しやすいということをシンプルに教えてくれるので、他の手法とぶつかりにくく、親和性の高い手法です。
マレーチャンネルの核となる要素として、どのような市場でも価格の動きは1/8、2/8、8/8の倍数でリトレースされるということです。これはMurrey数学理論が元になっています。
マレーチャンネルの考え方
これは1分足のローソク64期間を1/8に分割して価格に転換したものです→MMLDashboard-v1.2
マレーチャンネルの考え方として、「相場は似たような動きを繰り返す」という考えがあります。
そしてその動きを再現しやすくするために、一定の期間の高値と安値をとり、その中を8分割してそれぞれの特徴を以下のように定義づけました。
買い目線の場合
+3/8 – 弱気の反転が近い
+2/8 – かなりオーバーシュート状態なので反転が近い
+1/8 – オーバーシュートの状態
8/8 – 強い抵抗帯、買われすぎの状態
7/8 – 一度もみ合って反転しやすい場所
6/8 – ピボットレベルでの逆張りポイント
5/8 – 弱い抵抗帯
4/8 – 主要なサポート/レジスタンスポイント
3/8 – 弱い抵抗帯
2/8 – ピボットレベルでの逆張りポイント
1/8 – 一度もみ合って反発しやすい場所
0/8 – 強い抵抗帯、売られすぎの状態
– 1/8 – 売られすぎの状態
– 2/8 – 極端な売られ過ぎ状態、反発が近い
– 3/8 – 強気の反発が近い
マレーチャンネルは8という数字を重視しており、高値安値を取る期間は8×8の『64』が主に使われます。
マレーチャンネルの使い方
上記はMurrey-levels-systemというマレーチャンネルを使ったインジケーターでは有名なもので、1/8期間ごとにラインを自動で引いてくれます。
マレーチャンネルはこのようにラインで考えますが、基本的に単体では使わずに、他のインジケーターをメインに置いて、そのサポートとして利用します。
例えば、
このようにマレーチャンネルとフィボナッチの両方を引いて、青枠部分のようにマレーチャネルとフィボナッチのラインがぶつかったところは強い抵抗帯になる可能性を考慮してトレードを行います。
また、基本的にはローソク足を使ったプライスアクションと相性が良いとされています。
4/8ラインを中心として分ける取引方法もあります
上記ですが、4/8ラインを中心として、下が買いゾーン、上が売りゾーンとしています。これは主にスキャルピングのように短い取引時間で採用される考え方です。
基本的には長期足で使うことを推奨されていますが、マレーチャンネルは通貨によって柔軟に使い方を変えるのが正しいとのことです。