エンベロープは、「価格は移動平均線から大きく乖離することはない」という前提につくられているインジケーターです。
移動平均線からの乖離といえばボリンジャーバンドが有名ですが、ボリンジャーバンドは標準偏差に基づき変動幅が変化しますが、エンベロープは移動平均線の上下にはアップバンドとローバンドが描写され、移動平均線から一定の距離を保って描写されます。
相場が行き過ぎた状態を視覚的にわかりやす、トレンドが反転するタイミングが見極めやすくなります。
エンベロープの計算式
エンベロープの計算式は以下の通りです。
エンベロープ(アップバンド)= N本移動平均線×(1+M%)
エンベロープ(ローバンド)= N本移動平均線×(1-M%)
エンベロープの使い方
エンベロープは移動平均線からの乖離が大きくなればそれだけ戻る確率が大きくなると考える逆張りインジケーターなので、上記のように上下のバンドにタッチで逆張りエントリをおこないます。
ただし、中心に戻るという考えについては取り扱うデータが正規分布している必要がありますが、株やFXの価格データは正規分布しているものとは言い難いのでそのまま使うことには疑問が残ります。
むしろ上下のバンドを突破した時に強いトレンドが発生したとして順張りに使ったほうがより有効な使い方かもしれません。