投資をする上で、移動平均線のシグナルを見つけることは利益を出すためにとても重要です。
そんな移動平均線をつかったテクニカルの有名なものとして、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」があります。
2つのラインが交差するだけのシンプルなシグナルですが、その裏にはきちんとした意味が存在します。
ゴールデンクロスとデッドクロスとは?
まずゴールデンクロスですが、2本の移動平均線を使い、そのうち短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜いた時がゴールデンクロスで買いサイン、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜いた時はデッドクロスで売りサインとなります。
このシグナルは、どちらの方向から線がクロスしているのかも重要ですが、交差の角度を見ることも大切です。
交差する時の角度が急になればなるほど、強いサインということが言えます。
なぜ移動平均線がクロスするとシグナルになる?
では、どうして移動平均線がクロスするところがシグナルなのでしょうか?
その理由は短期と長期、2本の移動平均線にあります。
ゴールデンクロスを例にしますと、長期の移動平均線は長い期間で売買されている金額の平均値ということになるので、短期に比べて多くの投資家がそれくらいの価格で見ていることを示しています。
その長期の移動平均線を短期の移動平均線が上回ってきたということは、市場の大方の評価を、直近の価格が上回ってきた、つまりこれまでの市場の評価よりも高く買いたいと思う勢が出現したということです。
そして市場はトレンドが発生すると「そのトレンドは継続する」と考えますので、買いが買いを呼び、ゴールデンクロスが意味を持つことになります。
まとめ
ゴールデンクロスとデッドクロスは移動平均線を使った基本的な売買サインで、多くのトレーダーに使われています。
とても基本的なテクニカルですが、その裏にある考え方を理解することで、多くのことが読み取れる手法と言えるでしょう。