A/D とは、Accumulation/Distributionの略称です。
日本語でいうと、Accumulationは蓄積、Distributionは分配という意味合いになっています。
ただ、蓄積と分配のインジケーターと言われても、どのようなことを見ることができるのか分かりませんよね。
A/Dとは、簡単にいうと他のトレーダーがどれだけ買いや売りを行っているのかを分析することができるツールとなっています。
つまり、買って蓄積している量がどれくらいいるのか、売って分配した量がどれくらいあるのかを見極めるインジケーターということです。
A/Dの計算式
A/Dの計算式は、
A/D(i)=
{(終値-安値)-(高値-終値)}÷(高値-安値)×出来高+A/D(i‐1)
で表します。
A/D(i)とは、ある時点でのA/Dのことを指し、A/D(i‐1)はローソク足が1本前の時のA/Dのことです
A/Dの使い方
A/Dは他のトレーダーの買いと売りの動きを分析するためのインジケーターです。
特性としてローソク足と同じような波状になることが多く、A/Dが上方にある場合は相場も高値圏、A/Dが下方にある場合には相場も安値圏となることが多いです。
ダイバージェンス
A/Dの使い所としては、A/Dとローソク足の方向が逆転するダイバージェンスが有名です。
上記の画像ですと、相場は高値更新をしてきましたが、A/Dは最高値を更新できず、ダイバージェンスが発生しています。
発生後は、A/Dも相場も大きく下落トレンドとなっています。
A/Dでのダイバージェンス判断は見つけやすく、信頼度も高いのでおすすめです。