RCI
RCIは、MT4に標準搭載されていないため、RSIやMACDほど名前を聞く機会は多くありません。
ただ、実際に使ってみると、短期の行き過ぎだけでなく、トレンドの方向感まで見やすいインジケーターです。特に、3本RCIを表示すると「短期だけ反転しているのか」「中期・長期まで揃っているのか」がわかりやすくなります。
私がRCIを使う時は、単純な逆張りサインとしてではなく、トレンドの勢いと押し目・戻りのタイミングを見る補助として使うことが多いです。
まず結論|MT4でRCIを使うなら3本表示が見やすい
MT4でRCIを使うなら、1本だけで見るより、短期・中期・長期の3本を表示するタイプのほうが使いやすいです。
1本RCIでも買われすぎ・売られすぎは見られますが、短期の反転だけでエントリーすると、強いトレンドに逆らってしまうことがあります。3本RCIなら、短期だけが動いているのか、中期・長期まで方向が揃っているのかを確認できます。
| 見たいこと | 使いやすいRCI | 使いどころ |
|---|---|---|
| 基本的なRCIを使いたい | RCI | まずRCIの動きや見方を確認したい時 |
| 短期・中期・長期を見たい | RCI 3Line | 3本の向きやクロスでトレンド判断をしたい時 |
| 複数ラインで細かく見たい | RCI 6Line | 短期から長期まで、より細かく勢いを確認したい時 |
| 相関系の動きも見たい | Pirson Spearman Correlation MTF | RCIに近い相関の考え方をMTFで確認したい時 |
初心者さんが最初に使うなら、まずは3本RCIが見やすいです。短期9、中期26、長期52あたりの組み合わせはよく使われ、短期の反応と大きな流れを同時に見やすくなります。
RCIは、上下に到達したらすぐ逆張りするインジケーターではありません。
強いトレンド中は、RCIが上や下に張り付いたまま価格が伸びることがあります。
そのため、RCIは「反転サイン」だけでなく、「トレンドが強い状態か」を見るためにも使うのが現実的です。
RCIとは?時間と価格の順位を見るインジケーター
RCIは「Rank Correlation Index」の略で、日本語では順位相関指数と呼ばれます。
ざっくり言うと、時間の順番と価格の順番がどれくらい揃っているかを見るインジケーターです。価格が時間の経過とともにきれいに上がっていればRCIは上方向へ動きやすく、逆に価格が下がり続けていれば下方向へ動きやすくなります。
RCIが面白いのは、単純なオシレーターとしての使い方だけでなく、トレンドの方向感も見やすい点です。RSIのように買われすぎ・売られすぎを見ることもできますが、3本表示にすると、短期・中期・長期のトレンド確認にも使えます。
RCIの基本的な計算式
RCIは、時間の順位と価格の順位の差を使って計算されます。

dは、時間の順位と価格の順位の差を2乗したものです。nには計算期間を入れます。
計算式だけを見ると少し難しく感じますが、実際の使い方では「価格が時間の流れに沿って上がっているか、下がっているか」を見るイメージで十分です。
RCIの基本的な見方
RCIは、1本でも使えますが、実際には3本表示で使う人が多いです。
上の画像では、赤が短期9、青が中期26、緑が長期52です。この3本のラインを見ることで、短期の反転だけでなく、中期・長期の流れまで確認できます。
| RCIの期間 | 役割 | 見方 |
|---|---|---|
| 短期RCI | 直近の反応を見る | 押し目・戻り・短期反転を確認しやすい |
| 中期RCI | 現在の流れを見る | 短期の動きが本物かを確認しやすい |
| 長期RCI | 大きな方向を見る | トレンド方向のフィルターとして使いやすい |
3本のRCIが同じ方向に揃っている時は、トレンドが出ている可能性があります。反対に、3本がバラバラに動いている時は、方向感が弱く、レンジ気味と見ることもできます。
RCIを見る時は、短期ラインだけで判断しないほうが使いやすいです。
短期RCIが反転しても、中期・長期がまだ反対方向に強く向いている場合、ただの一時的な戻りで終わることがあります。
短期・中期・長期の位置関係を見ることで、無理な逆張りを減らしやすくなります。
RCIの使い方
3本RCIの向きが揃ったところを見る
RCIで一番わかりやすいのは、短期・中期・長期の向きが揃った場面です。
3本が上向きで揃っている時は、買い方向の勢いが出ている可能性があります。3本が下向きで揃っている時は、売り方向の勢いが出ている可能性があります。
ただし、3本が揃った時点では、すでに価格がある程度動いていることもあります。そのため、エントリーだけでなく、保有中のポジションを伸ばす判断にも使いやすいです。
RCIのクロスを見る
RCIは、移動平均線のようにクロスで見ることもできます。
短期ラインが中期ラインや長期ラインを上に抜けると、買い方向の勢いが出始めたサインとして見られます。反対に、短期ラインが中期ラインや長期ラインを下に抜けると、売り方向の勢いが出始めたサインとして見られます。
ただし、クロスだけで入るとダマシもあります。特にレンジ相場では、短期RCIが何度も上下に振れて、クロスが連発することがあります。
RCIのクロスは、単体で使うよりも価格の位置と合わせて見るのがおすすめです。
上昇トレンド中の押し目で短期RCIが上向きにクロスする。
下降トレンド中の戻りで短期RCIが下向きにクロスする。
このように、上位足や水平線と方向が合っている場面のほうが使いやすいです。
RCIの上下張り付きを見る
RCIを使う時に初心者さんが勘違いしやすいのが、上下に張り付いた場面です。
RCIが上に張り付くと買われすぎ、下に張り付くと売られすぎと見ることができます。ただし、それだけで逆張りするのはかなり危険です。
強いトレンドが発生している時は、RCIが上や下に張り付いたまま、価格がさらに伸びることがあります。これは、行き過ぎというより、トレンドの勢いが強い状態として見たほうが自然な場面もあります。
| RCIの状態 | 見方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 上に張り付き | 上昇の勢いが強い | すぐ売りで逆張りしない |
| 下に張り付き | 下落の勢いが強い | すぐ買いで逆張りしない |
| 張り付きから離れる | 勢いが弱まり始めた可能性 | 利確候補として見る |
私の場合、RCIが上に張り付いたから売る、下に張り付いたから買う、という使い方はあまりしません。むしろ、張り付いている間はトレンドが強いと見て、張り付きから離れ始めたところを利確候補として見ることが多いです。
RCIが向いているトレードスタイル
押し目買い・戻り売り
RCIは、押し目買いと戻り売りのタイミング確認に使いやすいです。
例えば、上位足が上昇トレンドの時に、短期RCIが下まで落ちてから再び上向きになる場面を押し目買い候補として見ます。下降トレンドなら、短期RCIが上まで戻ってから再び下向きになる場面を戻り売り候補として見ます。
この時、中期・長期RCIがトレンド方向を維持していると、短期の押し戻しだけを拾いやすくなります。
トレンド継続の確認
RCIは、エントリーだけでなく、トレンドが続いているかの確認にも使えます。
3本のRCIが同じ方向を向いている間は、トレンド継続の可能性があります。短期だけが反対方向へ動いても、中期・長期が崩れていなければ、一時的な調整として見ることもできます。
レンジ内の反転確認
RCIはレンジ相場でも使えます。
ただし、レンジで使う場合は、RCIの上下だけでなく、レンジ上限・下限の価格帯とセットで見る必要があります。レンジ中央でRCIが上や下に振れても、エントリー根拠としては弱いです。
レンジでRCIを使うなら、価格がレンジ上限や下限に近いかを先に見ます。
そのうえでRCIが反転し始めたら、逆張り候補として見る流れです。
RCIだけで反転を決め打ちするより、価格帯の根拠を先に置くほうが使いやすいです。
RCIを使う時の注意点
上下張り付きで逆張りしない
RCIはオシレーター系の見方ができるため、上に来たら売り、下に来たら買いと考えたくなります。
ただ、強いトレンド中はRCIが上や下に張り付いたまま価格が伸びることがあります。ここで逆張りすると、トレンドに踏まれる形になりやすいです。
クロスだけで飛び乗らない
RCIのクロスはわかりやすいですが、クロスだけでエントリーするとダマシもあります。
特に、値幅のないレンジ相場では短期RCIが上下に細かく動き、買いにも売りにも見えるサインが増えます。クロスを見る時は、上位足の方向や水平線の位置を確認したほうがよいです。
期間設定を通貨ペアに合わせる
RCIの期間設定は、短期9、中期26、長期52がよく使われます。ただし、すべての通貨ペアや時間足で同じように機能するわけではありません。
値動きが速い銘柄では短期RCIが振れやすくなります。反対に、動きが鈍い通貨ペアでは反応が遅く感じることもあります。最初は標準的な設定で使い、必要なら少しずつ調整するのがおすすめです。
RCIでよくある失敗
買われすぎ・売られすぎだけで逆張りする
RCIの一番多い失敗は、上に来たら売り、下に来たら買いと決めつけることです。
レンジ相場では機能することもありますが、強いトレンドではRCIが張り付いたまま価格が伸びます。上下の到達は反転サインではなく、勢いの強さとして見る場面もあります。
短期RCIだけで判断する
短期RCIは反応が早いぶん、ダマシも出ます。
短期だけが上向いたから買う、短期だけが下向いたから売る、という使い方をすると、中期・長期の流れに逆らいやすくなります。
3本RCIを使うなら、短期はタイミング、中期は現在の流れ、長期は大きな方向として分けて見ると使いやすいです。
レンジとトレンドで同じ使い方をする
RCIはレンジでもトレンドでも使えますが、同じ見方をすると失敗しやすいです。
レンジでは上限・下限での反転確認に使いやすいです。トレンドでは押し目買い・戻り売りや、トレンド継続の確認に使いやすいです。
RCIは、相場環境によって見方を変えるのが大事です。
レンジなら、上限・下限での反転確認。
トレンドなら、押し目買い・戻り売りのタイミング確認。
この使い分けができると、RCIはかなり実戦的になります。
RCIに関するよくある質問
RCIはMT4に標準搭載されていません。そのため、MT4で使う場合はカスタムインジケーターを追加する必要があります。RSIやMACDほど最初から入っている指標ではありませんが、短期・中期・長期の流れを見やすい便利なインジケーターです。
RSIは価格の上昇幅と下落幅から買われすぎ・売られすぎを見ます。一方、RCIは時間の順位と価格の順位の相関を見ます。どちらもオシレーターとして使えますが、RCIは3本表示にするとトレンドの方向感も確認しやすいです。
よく使われるのは、短期9、中期26、長期52の3本設定です。短期でタイミング、中期で現在の流れ、長期で大きな方向を確認できます。ただし、通貨ペアや時間足によって合う設定は変わるため、過去チャートで確認しながら調整するのがおすすめです。
RCIが上に張り付いたからといって、すぐ売りとは限りません。強い上昇トレンドでは、RCIが上に張り付いたまま価格が伸びることがあります。張り付きは買われすぎとして見るだけでなく、トレンドの勢いが強い状態として見ることも大切です。
使えます。ただし、短い時間足では短期RCIが細かく振れやすく、ダマシも増えます。スキャルピングで使う場合は、RCIだけで入るのではなく、水平線、スプレッド、上位足の方向も確認したほうが使いやすいです。
どちらでも使えますが、使い方が変わります。レンジでは上限・下限での反転確認に使いやすく、トレンドでは押し目買い・戻り売りやトレンド継続の確認に使いやすいです。相場環境を見ずに同じ使い方をすると失敗しやすいです。
まとめ|RCIは逆張りだけでなくトレンド確認にも使える
RCIは、MT4に標準搭載されていないため、最初から使っている人はそれほど多くないかもしれません。
ただ、実際に使ってみると、短期の反転だけでなく、中期・長期の方向感も見やすいインジケーターです。特に3本RCIは、押し目買い・戻り売り、トレンド継続、レンジ内反転の確認に使いやすいです。
| RCIの見方 | 実戦での使い方 |
|---|---|
| 3本の向き | トレンド方向や勢いを確認する |
| 短期RCIのクロス | 押し目買い・戻り売りのタイミングを見る |
| 上下張り付き | 逆張りではなく、勢いの強さとして見る場面もある |
| 張り付きからの離脱 | 利確候補や勢い低下のサインとして見る |
初心者さんが最初に使うなら、RCI 3Line v130が見やすいです。
短期・中期・長期の3本を表示し、短期だけでなく中期・長期の方向も確認する。
この見方に慣れると、RCIを単なる逆張りオシレーターではなく、トレンド確認にも使えるようになります。
RCIは、上に来たら売り、下に来たら買いという単純な使い方だけではもったいないです。
価格の位置、上位足の方向、水平線と合わせて使うことで、MT4の裁量トレードでもかなり実用的な判断材料になります。











