10年米国債は、米国政府の財務省が発行する債券で、償還期間は10年です。この債券は、発行時に決められた固定金利で6ヶ月ごとに利息が支払われます。満期時には、米国政府が額面金額を保有者に支払います。
米国債10年概要
10年米国債は、10年を超えない期間で発行されます。他にも2年、3年、5年、7年で償還される米国債があり、満期まで6ヶ月ごとに利息を支払います。
10年債は固定金利で、市場の他の金利の目安にもなります。例えば、国債や住宅ローンの金利など、他の金利の指標として使われています。
ただし、変動金利の住宅ローンは例外で、フェデラル・ファンド・レートの影響を強く受けます。フェデラル・ファンド・レートを設定する際、連邦準備制度理事会は現在の10年物国債の利回りを考慮して決定します。
たつお
国債は価格が上がると金利が下がり、価格が下がると金利が上がるという関係があります。価格が上がれば買い手が減るため金利(利子)を上げて買い手を呼び込む必要があるためです
米国債は市場にどの様に影響する?
米国債10年の金利は、ドルと密接な関係があります。
景気が良い時に米国債の金利が上昇するとドル買い材料になりますが、景気が悪い時にアメリカ国債の信用低下による金利上昇はドル売り材料になります。
また、為替や株など投資に関する商品は色々ありますが、国債の取引量は株よりも遥かに多く、金融機関や機関投資家は主に国債の取引を中心におこなっています。
景気の良い時はローリスクローリターンの国債市場からハイリスクハイリターンの高い株式市場や外国為替市場にお金が流れて株やFXが活気づきますが、景気が悪くなると国債市場へお金が戻りますので、株やFXのボラティリティは下がります。