VPSとはなんでしょう?
VPSを開いてみた動画撮ってみました
VPSは気軽にレンタルできるサーバーの一種で、PCからVPSにつなぐことで、PCを2台立ち上げているのと同じ状態にすることができます。
しかもPCの電源を切ってもVPSの電源は切れずに動いたままなので、自動売買トレーダーの多くがVPSを使って24時間トレードをおこなっています。
OSもWindowsなので操作性は変わらないのですが、PCとの決定的な違いとして、
①FX業者間との通信が爆速(重要)
②安定感がすごい
③セキュリティ(物理攻撃にも強い)
④コスト(トータルで見ると安くなる)
の4点です。順番に解説していきましょう。
VPSを使うとエントリーの遅延が発生しにくくなる
まず自動売買トレーダーがVPSを使う隠れた理由として①の通信速度の速さがあります。
『えっ?VPSって反応重いじゃん!全然速くないよ?』と思われた方。実はちょっと勘違いされてます。
これはVPSを触っただけではわからないのですが、『自宅PC ↔ VPS』の操作に関しては、お使いの通信環境に依存するのでもっさりと感じることが多いかと思います。
しかし、今回お話ししている通信速度の速さとは、『VPS↔FX業者』の通信速度です。
つまりVPSを動かしてみた時の「もっさり」と感じる体感速度とは全く関係がありません。
これに関してはVPSのスペックが十分足りているという条件で、エントリー時間の履歴を見ていけばわかるのですが、約定スピードはVPSのほうがPCよりも早いです。
そのため、高速な約定が必要なアービトラージ系のツールや1分足での自動売買を動かしている人はVPSを使わないと約定が遅れるのではっきり言って負けます。
ツールの開発者はバックテストをやりながら制作していきますが、遅延は起こらないことを前提に調整をしていますので、PCからだと本来の勝率どおりにならない場合があります。
VPSは物理的要因などに強い
次に②の安定感です。VPSはパソコンの電源を落としてもVPSの電源は落ちません。24時間動いています。もちろんVPSのメンテナンス等は入りますが、基本的にそれ以外で落ちることは年に1回あるかないかです。停電でも落ちません。
またPCが破損したり、盗難にあったとしても、別のPCからVPSにつなぐことはできるため、いざという時のデータ保管庫としても利用できます。
VPSのセキュリティは高い
そして③のセキュリティです。これはそもそもVPSにエントリーするためにはID、パス、VPSの位置情報が必要で外部からのエントリーはそもそも不可能です。
個人のVPSハッキングの話なんて聞きません。(というかそもそもハッカーは個人のVPSには興味がわかない)
FXやハイローオーストラリアでの、たった1勝分の稼ぎで借りられるVPSを導入しない理由はここまでのメリットを聞けばほとんどないと言っていいでしょう。
VPSは電気代もパーツの磨耗も抑えられる
VPSの運用コストですが、自動売買の場合は24時間PCを動かすことになります。
そこで電気代を試算してみますと・・・
2022年モデルのノートパソコン(Core i7)でMT4を動かすと、電気代は1時間あたり2円程度になります。
普通に1日2時間使ったとすると電気代は4円になりますが、24時間稼働の場合は1日48円ほど電気代がかかります。
(ゲーミングPCだとこれの倍以上の電気代かかります)
※通常1日2時間使用=月120円、24時間使用=月1440円で計算
VPS利用時の注意点
さて、ここまでVPSの良いところを紹介してきましたが、実は良いことばかりではありません。
亀吉が使っていてデメリットと感じた下記の3つもご紹介しておきます。
1、ハイローオーストラリアからVPSがブロックされた
2、VPSを放置してたら知らないうちにMT4が落ちていた
3、やっぱりなんとなく重く感じる
①ハイローオーストラリアからVPSがブロックされた
まずはVPSブロック問題です。
実はVPSを使ってハイローオーストラリアで自動売買を行うと、ランダムでVPSからのアクセスがブロックされます。
ハイローオーストラリアはIPアドレスで区別していますので、VPNを通せば再び使えるようにはなりますが、速度低下は免れません。
また、全てのVPS業者がブロックの対象で完全にランダムですので、昨日まで使えていたのに突然トレード終了という事態に陥ります。
そのため、ブロックに備えて、割引があるからといって長期契約はするべきではありません。かならず1ヶ月単位での契約にして、いつでも他社に乗り換えられるようにしておくリスクコントロールが必要です。
②放置してたら知らないうちにMT4が落ちていた
続いてのデメリットとして、長い間VPSを放置していたらMT4が落ちている事があるお話です。
これは低スペックのVPSでたくさんの通貨を動かすと起こります。
例えばMT4で17通貨同時に自動売買すると、予告なしでMT4が落ちたりします。この率はPCで行うよりも高いと思います。
1週間位チェックせずに久しぶりに見たら自動売買が止まっていると結構ショックですので、対策としては、LINE通知がついている自動売買システムをつかったり、インジケーターのSMS通知やメール通知を使って、正しく稼働しているかの通知を一日一回は届くようにしましょう。
③やっぱりVPSの操作は重く感じる
VPSの最後のデメリットですが、この記事前半でお話したように、VPS↔ハイローオーストラリアの通信速度は実は早いのですが、実際に体感するご自宅のPC↔VPS間は通信速度に左右されます。
そのため、3~4通貨程度の設定だと問題ありませんが、17通貨フルを設定なんて場合だと動作が重くなり、イライラを感じながら設定することになります。
自動売買なので一度動かしてしまえばあとは放置でいいのですが、一番最初の設定はおとなしくテンプレートなどに設定を保存してしのぎましょう。
どうでしょう?ここまででVPSのメリット・デメリットはご理解いただけましたでしょうか?
次からは、実際にVPSを検討している方向けに、最近のVPSが優しくなったお話と、自動売買向けのおすすめVPS業者を紹介していきます。
初心者に優しくなった最近のVPS
VPSの導入の壁としてなにが問題かというと、概念や導入手順がわかりにくいんですよね。
「サーバー上にもう一つパソコンがある?インストールとか手続きはどうするの?そんなの難しくてよくわからんですわーー!」
っていう人がだいたい9割くらいじゃないですかね。だってVPSなんて一般の人にはまったく関係のない技術ですからね。
しかしどうやらVPS業者もそれをよくわかっているらしく、ここ最近急激に初心者向けのサポート体制が整ってきました。
サイトの説明も専門用語が減り、VPSの導入も段階を踏んでのマニュアルが充実しているので特に心配はいりません。
特にお名前.com デスクトップクラウド(VPS)に関しては、24時間電話サポートという業界初のサービスで初心者に優しいVPS業者さんです。
また、お名前.comに関しては下記の記事で『申し込みからVPSにログインをしてMT4をインストールするところまで』を解説してみましたので、順番に進めていけば初めての人でも簡単です。
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業者別のおすすめプランは?
お名前.comなら2.5GBプランか、4GBプラン(10通貨以上動かす場合)
ABLENETならWin2か、Win3プラン(10通貨以上動かす場合)
ConoHaなら2GBか、4GBプラン(10通貨以上)を選べばOKです。
自動売買における各プランの値段の差はスピードだけです。あとからプラン変更もできるので最初は適当でOKです。