亮君、日記ありがとうございます。
それでは今後の書き方のヒントになるように、
書いてもらった日記に簡単なSEOを施していきましょう。
記事タイトルの決め方について
まずSEOの1番大切な部分として、タイトルがあります。
今回は「椅子についての日記」とタイトルがありますが、このタイトルの場合、
読者さんがGoogle検索に、「椅子」とキーワードを入力されたら検索の候補にでてくることになります。
しかしGoogleで「椅子」と入力してみると・・・
「椅子」というキーワードの上位にはアマゾン、楽天、ニトリなどの有名企業がずらり。
椅子の専門店ですら検索結果の2ページ目以降になっていますので、「椅子」というキーワードは競合の多い「死のワード」であることがわかります。
これでは個人の弱小ブログは見つけてもらえません。
そこで、「椅子」というキーワードだけでなく、別のキーワードとセットで攻めていきます。
しかし闇雲に攻めても効率的でないので、ラッコキーワードというサイトの手を借ります。
このサイトで『椅子』というキーワードを入力すると、一般ピーポーが椅子とセットでどんなワードを検索しているのかをずらりと表示させてくれるものです。
ここに表示されるキーワードはそれぞれ検索数は違えど、「このキーワードで検索する人が一定数いた」組み合わせで、椅子+おしゃれ、椅子+カバー、椅子+疲れない、椅子+あぐら、のような複合キーワードの組み合わせで、Googleの検索上位を効率よく狙っていく手法をとることができます。
つまり、逆説的にはSEOにおいてタイトルというのは「自分で自由に決めることはできない」という暗黙のルールがあるんですね。
ここで自己主張して自由にタイトルを決めると、無人島で自作の新聞を販売するのと同じことになりますので気をつけてください。
なので、今回の記事に近そうなタイトルとして
ラッコキーワードから「椅子+疲れない」というキーワードを使ってタイトルを作ってみますと。。。
・プログラマーにおすすめの疲れにくい椅子
・【プログラマー必見】椅子を変えたら疲れなくなった話
・疲れにくい椅子の選び方
なんていうのが候補にあがり、このタイトルに沿って記事を書いていくことになります。
ちなみに、「プログラマー」といれているのは、亮君ブログの目指すところとして「MQL」「プログラミング」といった強豪が多いキーワードで将来的に戦えるようになりたいので、プログラミングに関係のあるタイトルをサイト全体でたくさん持っておいたほうが良いのでいれてあります。
記事中には必ず見出しをいれよう
さて、「タイトルが決まったのでさっそく記事を書いていくぞ~!」
とはならないのがSEOです。
記事を書く前にもう一つ決めておかなければいけないのが、「見出し」です。
見出しというのは、いわばサブタイトルのようなもので、HTMLだとh2、h3タグと呼ばれます。
この記事でもここまでに「記事タイトルの決め方について」というh2タグの見出し、「記事中には必ず見出しをいれよう」というh3タグの見出しがついています。
あれ?h2、h3があるならh1は どこなの?
という疑問ですが、h1はこの記事のタイトル『「椅子についての日記」にSEOを施してみよう』がh1となっています。
HTMLには見出しがh5まで用意されていますが、基本的にはこのh1~h3までを使えばOKです。
そしてSEOに強い記事の特徴として、適切な見出しが記事中にはいっていることがあげられます。
見出しは適当につけるのではなく、タイトルに関係のある見出し1、タイトルに関係のある見出し2を記事中にいれていくということですね。
具体的な見出しの付け方
見出しの決め方をもう少し詳しく解説していきましょう。
まず仮に、記事のタイトルを【プログラマー必見】椅子を変えたら疲れなくなった話
とした場合・・・
見出し1 身体にあった椅子選んでますか?
見出し2 椅子を変えたら作業効率が激変!
見出し3 疲れない椅子の選び方
のように、タイトルに関係のある見出しをつけて分けていきます。
そしてSEOの悩みどころなのですが、Googleから自分の記事になんとか誘導できたとしても、実は8割くらいの人が、最初の数行読んだだけで離脱してしまうことが多いのが現実です。
そこでブロガーが読者の離脱率を防ぐコツとして、見出し1にはまず読者の立場を想像してそこに共感を得られる見出しと文章を目指してください。
コツとしてはまず読者のペルソナ(記事を読むのはどんなユーザー像か)を想定します。
そもそもとして、<【プログラマー必見】椅子を変えたら疲れなくなった話>というタイトルで誘導されてきたことから読者のペルソナは、
①デスクワーカーである可能性が高い
②日々の仕事で疲れている可能性が高い
③椅子を探している可能性が高い
④仕事環境を変えて身体への負担を減らしたい人の可能性が高い
ということが考えられます。
なので、記事の最初の導入文や見出し1の書き始めには、
「こんにちは、超絶ブラック企業で消耗している亮です。今回は歳とともに座りっぱなし作業がキツく感じてきた僕が、椅子を変えただけで劇的に作業効率が上がったというお話です。」
のように、ペルソナに関係のありそうなワードや共感を得られそうな状況を見せていきます。
もしこの導入分を、
「皆さんこんにちは、プログラミング勉強中の亮です!
今回は椅子にこだわる僕が厳選したおすすめ商品を10個紹介していきます」
にすると商材屋臭がすごいですし、
「こんにちは!プログラマーの亮です!この間初滑りに行ってきました!パウダースノーで最高でした!さて今回は身体にあった椅子ということで~」
のように自分の近況報告を入れていくと、ファン以外は秒で離脱していきます。
なので、見出し1の導入は読者目線のペルソナを想定して書いていきましょう。
書きたいことを捨てる大切さ
さてここからは亮君の書いてくれた記事内容についてのお話です。
文章は書いたら書いただけ良くなっていくのですが、普段書いてないのにこれだけ書けるならば将来有望で、有限会社陣一の将来も安泰というものです。
なので文章の書き方の細かいところは、しいて言えば論文調の文体をもう少しフレンドリーにしたほうが良いかなくらいで、SEOを抜きにするとそこまで修正するところは無いです。
しかしSEOを考慮した場合、亮君の文章の特徴として、「情報量が多すぎる」ということがあげられます。これは地頭の良い人に多い傾向がありますね。
情報量が多いというのは一見よさそうに聞こえますが、実はGoogleからは嫌われる書き方なのです。
では具体的にどこが嫌われるのかといいますと・・・
投資で収入が得たい、プログラミングに苦労している、パソコン周りの環境が気になる、肩甲骨周りが痛くて整骨院に通う、プログラミングで痛み再発、風邪を引きかけたので上司が悪い
これだけの情報が今回書いてもらった記事前半4割に集中しており、残りの6割に椅子の話が来ております。
これだけ話題が豊富だと、Googleは所詮機械なので、この記事は何を前面に出したいのかがわからず、検索順位の優先度を落とさざるを得ない状況となります。
また、SEOの考え方として「YMYL」というものがあるのですが、この範囲に被る話題を複数入れるのはご法度です。今回の記事でいうと、「投資」、「整骨院」、「収入」などのワードですね。ですのでこれらの情報を削っていく作業を行います。(ちなみにYMYLは特に健康関連に厳しいですが、風邪とか腰痛とか肩こりとか日常的なものは結構セーフ)
それを踏まえて亮君の記事の情報を削って書いてみますと・・・
【プログラマー必見】椅子を変えたら疲れなくなった話
こんにちは!超絶ブラック企業で消耗している亮です。
今回は歳とともに座りっぱなし作業がキツく感じてきた僕が、椅子を変えただけで劇的に作業効率が上がったというお話です。
身体にあった椅子選んでますか?
兵庫県のブラック企業で1日14時間、プログラミングに悪戦苦闘している僕ですが、最近腰痛に悩まされております。
これは僕のパソコンに向かう姿勢が悪いということもありますが、最近になって以前から使っている、おしゃれなカフェにありそうなダイニングチェアが原因なんじゃないかと疑っております。
見た目は最高、座りごこちも悪くない。しかし背もたれは低くてキーボードをガンガン叩ける戦闘態勢は作りにくい。
会社の鬼上司からは「テメーよくそんな椅子で仕事やってんなボケェ」と怒られまして、「金出してやるから身体にあったエルゴヒューマンかオカムラ買ってこい」とありがたいお言葉をいただいたので、家具屋さんを巡ってきました。
椅子を変えたら作業効率が激変!
「エ、エルゴヒューマンくださいっ!」
上司からもらった3枚の千円札を握りしめ、勇気を振り絞って言葉を発した僕に都会の人間は冷たかった。
そう・・エルゴヒューマンは高かった。とても高かった。
健康には変えられない!自分への先行投資!長く使うからペイできるっ!・・などの理由を総動員させても太刀打ちできるレベルではなく、上司から貰った三千円では消費税分にもならなかった。
しかし嘆いても仕方がないので諦め、別の安い椅子を買うことにしました。
僕をハエのように見下す店員さんを横目に、エルゴヒューマンやオカムラなどを試座しまくり体に覚えさせ、なるべく感触が近いものを探しました。
金額は上司からもらった三千円に僕の全財産七千円を足した一万円で、その家具屋さんのプライベートブランドのしっくりする椅子が見つかりました。
早速会社に新しい椅子を持ち込んで座ってみると、これまで腕をMAXで伸ばさないと届かなかったキーボードの位置がとても身近になり、背筋も椅子が勝手に伸ばしてくれるので頭の位置が高いところにキープされて、目の疲れも軽減されました。
さらにこれまで僕はMQL専門だったのですが、C#やRUSTなど勉強したことのない言語も理解できるようになり、作業効率が激変したんです。
自分にあった椅子ってすごい!世界中のみんなにこの素晴らしさを伝えたいっ!
疲れない椅子の選び方
さてここからは、エルゴヒューマンやオカムラなどを試座しまくり、今では椅子ソムリエを名乗っていいほどのレベルまで達した僕が、皆さんに疲れない椅子の選び方を伝授していきたいと思います。
まず~
・・・とまあ途中ですが、こんな感じで記事を書いてみました。
この修正記事の一番のポイントとしては、「Googleがこの記事は椅子について書いてあるんだな、という事がすぐ伝わる」ことです。
全ての見出しに渡って、椅子を中心に書かれていることがわかるかと思います。
おまけ要素はあくまでおまけ、必ず中心にタイトルにいれた重要ワードを据えていきます。
そしてYMYLワードなどはなるべくいれないように、見出しの中の文がきちんと見出しについて説明されていることを気をつけて書いていきます。
次回は今回お話した見出しを最低2つ入れた記事を練習で書いてみましょう。来週のどっかで1回書いてもらえれば良いです。
よろしくお願いします。