亀吉
亀吉
MT5の移動平均線って種類が多すぎて、どれを選べばいいか迷いませんか?  
たつお
たつお
単純な1本表示だけじゃなく、反応の早さや複数本での見やすさなど、目的に合わせて選ぶとチャートが劇的に整理しやすくなりますよ!

この記事では、MT5で使える優秀な移動平均線系インジケーターを10個厳選して比較します。

タイムラグを極限まで抑えるタイプから、複数本でトレンドの面(強弱)を捉えるタイプまで、目的別に迷わず選べるよう整理しました。

この記事でわかること
  • MT5で使える移動平均線インジケーター10種類の特徴
  • HMA・LSMA・JMA・可変MA・複数MAの決定的な違い
  • スキャルピングやデイトレードでチャートをすっきりさせる方法
  • 自分のトレードスタイルに合う最適なインジケーターの選び方

MT5の移動平均線インジケーターとは

移動平均線は、一定期間の価格の平均値を結んだテクニカル指標です。ノイズ(細かな上下動)を排除し、相場の方向性を一目で追えるようにします。

一般的には「価格がMAより上か下か」「ラインの傾き」「短期・長期の並び順(パーフェクトオーダー)」などで環境認識を行います。

MT5標準のMAでも十分に機能しますが、カスタムインジケーターを導入することで、「価格への遅れ(タイムラグ)を解消する」「複数本の広がりでトレンドの勢いを可視化する」といった、標準機能にはない強力なアドバンテージを得られます。

SMA・EMA・HMA・LSMA・JMAなど移動平均線の違い

移動平均線は、計算方法によって「値動きへの反応速度」と「線の滑らかさ(ダマシの少なさ)」のバランスが変わります。まずは両者の特徴を理解しましょう。

種類 技術的アプローチ メリットと最適な用途
SMA(単純移動平均) 一定期間の価格を均等に平均化 世界中のトレーダーが見ているため、意識される節目になりやすい
EMA(指数平滑移動平均) 直近の価格に比重を置いて計算 SMAよりも反応が早く、トレンドの初動を捉えやすい
HMA(ハル移動平均) 平方根を用いた速度重視の設計 EMA以上の超高速レスポンスでありながら、滑らかな曲線を描く
LSMA(最小二乗移動平均) 線形回帰トレンド線を利用 現在の価格トレンドが「どこに向かっているか」の予測値に近い反応を示す
JMA(ジュリック移動平均) 高度なアルゴリズムでノイズ除去 オーバーシュート(行き過ぎ)や遅れがなく、レンジでの往復ビンタを減らせる

MT5移動平均線インジケーターの選び方

多機能なものを選ぶより、「チャート上で何を解決したいか」で絞り込むのが失敗しないコツです。

① トレンド転換の「初動」を最速で捉えたい
LSMA、3rdGenMA、Var Mov Avg が候補。通常のMA特有の「ワンテンポ遅れる」ストレスを解消します。

② 相場の「勢い(ボラティリティ)」を面で捉えたい
Guppy MMA、imafan、Set_Of_Averages が候補。複数本の束が広がる・縮む挙動で、押し目買いのタイミングを可視化します。

③ 視覚的な「迷い」をなくし、機械的に判断したい
Super-Trend-Haru、Jurik smooth、Laguerre stripped、4_ma_candles が候補。線の色変わりやローソク足の形状変化で、目線を固定できます。

MT5移動平均線インジケーター比較表

紹介する10個のインジケーターの概要一覧です。目的や好みの表示スタイルに合わせて、気になるものをチェックしてください。

インジケーター名 タイプ 最大の特徴 こんな人におすすめ
Super-Trend-Haru HMA + ATR ボラティリティを考慮し、ドテンの目安を明示 トレンドの波を最後までごっそり利益にしたい人
LSMA 線形回帰型 現在の値動きへの追従性が極めて高い スキャルピング等で直近の方向を即座に知りたい人
3rdGenMA タイムラグ低減型 SMA/EMAの計算遅れを数学的に補正 通常のMAの使い勝手のまま、反応だけを早くしたい人
Var Mov Avg ボラティリティ可変型 相場のボラティリティに応じて自動で滑らかさを調整 レンジではフラット、トレンドでは鋭く動いてほしい人
Jurik smooth… JMA系マルチ 最高峰のノイズ除去を誇るJMAを複数表示 ダマシの少ない、綺麗な色変わりでトレンドを見たい人
4_ma_candles MAローソク足 4本値をMA化して、メインチャートに合成表示 ノイズの激しい短期足のローソク足を滑らかに見たい人
Laguerre stripped 特殊フィルター型 ラゲール多項式を用いた独自の4本ライン表示 視覚的なグラデーションでトレンドの天井・底を捉えたい人
imafan 超多本数(最大512本) 圧倒的な本数で相場のリクィディティ(流動性)を可視化 クジラの資金流入や長期の大きな壁を視覚的に捉えたい人
Guppy MMA 複合型(12本) いわゆるGMMA。短期組と長期組の思惑を視覚化 押し目買い・戻り売りの正確な引き付けポイントを知りたい人
Set_Of_Averages 等間隔型(8本) 期間を等間隔でずらした 8 本のラインを表示 綺麗なパーフェクトオーダーの発生を逃さず監視したい人

おすすめのMT5移動平均線インジケーター10選

各インジケーターの具体的な強みと、実戦での活用法を解説します。

Super-Trend-Haru|HMAとATRでトレンドの寿命を視覚化

MT5移動平均線インジケーター Super-Trend-Haru の表示例

Super-Trend-Haruは、超高速レスポンスを誇る「ハル移動平均線(HMA)」に、相場の変動幅を示す「ATR」を掛け合わせたトレンドフォロー型インジケーターです。

単なる価格追従ではなく、ボラティリティを考慮した機能的なラインが引かれるため、「どこを割ったらトレンドが終わるか(損切り・利確目安)」が明確になるのが最大の強み。短期足のノイズに惑わされず、1つのトレンドを大きく伸ばしたいときに重宝します。

Super-Trend-Haruの詳しい解説はこちら

LSMA|直近の値動きにピタッと追従する線形回帰MA

MT5移動平均線インジケーター LSMA の表示例

LSMA(Least Squares Moving Average)は、最小二乗法を用いて「現在の価格の方向性」を計算するインジケーターです。

一般的なMAのように価格の後を追いかけるのではなく、現在のローソク足に吸い付くような高い追従性を見せます。
反応が早い分、レンジ相場ではラインが波打ちやすいため、「直近の高値・安値を更新したか」など、水平ラインのブレイクと組み合わせて使うと真価を発揮します。

LSMAの詳しい解説はこちら

3rdGenMA|王道の使い心地でタイムラグだけを削ぎ落とした第3世代

MT5移動平均線インジケーター 3rdGenMA の表示例

3rdGenMAは、SMAやEMAが持つ「過去のデータを平均化するがゆえの遅れ」を、数学的なサンプリングによってカットした「第3世代」の移動平均線です。

見た目や使い心地は通常のMAと変わりませんが、相場が急変したときの「傾きの変わり方」が一段と早いのが特徴。現在使っているSMAやEMAと同じ期間に設定してチャートに重ねると、そのレスポンスの差がはっきりと体感できます。

3rdGenMAの詳しい解説はこちら

Var Mov Avg|相場のボラティリティを感知して自律変化する可変MA

MT5移動平均線インジケーター Var Mov Avg の表示例

Var Mov Avg(Variable Moving Average)は、市場のボラティリティ(価格の変動の激しさ)を計算に組み込み、自動で感度を調整する賢いインジケーターです。

値動きがないレンジ相場では真横を向いて硬直(ダマシを回避)し、トレンドが発生すると一気に角度をつけて追従します。「インジケーターのパラメーターを、ボラティリティに合わせて都度変えるのが面倒」という人に最適です。

Var Mov Avgの詳しい解説はこちら

Jurik smooth on chart generic trend|滑らかさと最速レスポンスの究極系

MT5移動平均線インジケーター Jurik smooth on chart generic trend の表示例

Jurik smooth on chart generic trendは、ノイズ除去に定評のある「JMA(Jurik Moving Average)」アルゴリズムをベースにしたインジケーターです。

「滑らかにしようとすると遅くなり、早くしようとするとギザギザになる」というMAのジレンマを完全にクリア。複数ラインの美しい色変わりでトレンドを表示するため、視覚的なストレスが一切なく、直感的に現在の優位性を判断できます。

Jurik smooth on chart generic trendの詳しい解説はこちら

4_ma_candles|ローソク足そのものを平滑化して感情を排除する

MT5移動平均線インジケーター 4_ma_candles の表示例

4_ma_candlesは、ローソク足の「始値・高値・安値・終値」をそれぞれ移動平均化し、メインチャートへ新たなローソク足として描画する変わり種インジケーターです。

価格の一時的な突発高(ヒゲ)などのノイズを完全に均らすため、「実体がしっかりと陽線(陰線)を維持しているか」だけに集中できるのがメリット。短期足の細かな上下動で「チキン利確」や「無駄な損切り」をしてしまう人に特におすすめです。

4_ma_candlesの詳しい解説はこちら

Laguerre stripped 1.01|4本のラインが織りなす圧倒的な視覚美

MT5移動平均線インジケーター Laguerre stripped 1.01 の表示例

Laguerre stripped 1.01は、ラゲール多項式という高度なフィルター数学を用いた4本のラインをグラフィカルに表示するインジケーターです。

ライン同士がリボンのように交差し、塗りつぶされることで「トレンドの成熟度」が一目でわかります。線のクロスによるエントリーサインとしてではなく、現在は「強いトレンドの最中(リボンが太い)」なのか「収束しつつある(リボンが細い)」のかの環境認識として高い効果を発揮します。

Laguerre stripped 1.01の詳しい解説はこちら

imafan|最大512本の圧倒的なグラデーションで相場の壁を見る

MT5移動平均線インジケーター imafan の表示例

imafanは、パラメーター次第で最大512本もの移動平均線を同時に描写し、3Dグラデーションのように表示するモンスターインジケーターです。

ここまで本数が多いと1本ずつのクロスは意味をなさず、「厚みのある帯(サポレジゾーン)」として機能します。価格がこの分厚いグラデーションに突入したときの反発や、すべてを力強くブレイクした際の超ビッグトレンドの初動を捉えるのに最適です。

imafanの詳しい解説はこちら

Guppy MMA|プロも愛用する12本EMA(GMMA)の完成系

MT5移動平均線インジケーター Guppy MMA の表示例

Guppy MMAは、日本のFXシーンでも非常に人気の高い「GMMA」を忠実に再現した、12本のEMAを表示するインジケーターです。

短期線の束(短期トレーダーの思惑)と長期線の束(機関投資家などの本気度)に分かれており、長期の帯に向かって価格が押し目を作り、反発する瞬間(クジラに乗るタイミング)を綺麗に捉えられます。トレンドフォロー戦略の王道として、絶対に持っておきたい一品です。

Guppy MMAの詳しい解説はこちら

Set_Of_Averages|等間隔の8本MAでパーフェクトオーダーの純度を測る

MT5移動平均線インジケーター Set_Of_Averages の表示例

Set_Of_Averagesは、設定した基準期間から等間隔(例:10刻み)で期間をずらした8本のMAを綺麗に色分け表示するインジケーターです。

バラバラの期間を設定するストレスがなく、「すべての線が同じ向きで、美しく整列しているか(純度100%のパーフェクトオーダー)」が直感的にわかります。長期足での環境認識用として、別チャートに表示させておく用途にも非常に優秀です。

Set_Of_Averagesの詳しい解説はこちら

スキャルピング・デイトレードで移動平均線を使う際の注意点

移動平均線は情報量を増やせる便利なツールですが、短期足(1分足や5分足)でラインを多く表示しすぎると、「ローソク足そのものの形」や「直近の重要高値・安値」を見落とす原因になります。

スキャルピングの場合:
表示させるラインは「超短期(LSMAやHMAなど)」と「環境認識用の長期(標準EMA)」の最小限(2本程度)に絞るのが現実的。価格の瞬間的な反応を妨げない視認性を確保してください。

デイトレードの場合:
5分足や15分足に、1時間足や4時間足の「上位足のMA」をマルチタイムフレーム(MTF)で薄く表示させる方法が有効。大きなトレンドの方向に逆らわないトレードが徹底しやすくなります。

重要なのは、「インジケーターは判断をシンプルにするためにある。迷いを増やすなら捨てる」という割り切りです。

移動平均線インジケーターの絶対原則

移動平均線はあくまで「過去の価格の集計値」であり、未来の価格を確定させる予知能力はありません。必ずローソク足の実体アクション(プライスアクション)や、サポレジラインといった「現在の生データ」と組み合わせて最終判断を下してください。

MT5移動平均線インジケーターに関するよくある質問

MT5標準の移動平均線とカスタムインジケーターの違いは何ですか?

標準のMA(Moving Average)は基本的な4つの計算式(SMA/EMA/SMMA/LWMA)のみです。カスタムインジケーターは、この記事で紹介したような「遅れのカット(HMA/LSMA)」「複数本の一括表示」「ボラティリティによる感度可変」など、トレードを有利にする特殊なロジックがあらかじめ組み込まれています。

多本数系(GMMAやimafan)はMT5に負荷がかかりますか?

PCのスペックや表示する過去のバー数(最大表示本数)の設定によりますが、標準MAよりは確実にCPU負荷がかかります。特に「imafan」で数百本を表示させる場合、古いノートPCなどでは動作が重くなる原因になるため、まずは初期設定のまま様子を見て、不要な過去データ数を設定で減らすなどの工夫を推奨します。

反応が早いMA(HMAやLSMA)を使えばダマシは減りますか?

いいえ、むしろ「ダマシは増える」傾向にあります。反応を早くするということは、それだけ直近の細かな値動き(レンジ内のノイズ)を拾いやすくなるためです。反応の早さは「エントリーの引き付け」や「トレンド初動の検知」に使い、ダマシ回避は「上位足の方向」や「ボラティリティの有無」で補うのが正しい付き合い方です。

移動平均線の「色変わり」だけで勝てますか?

一時的に勝てる相場(綺麗な一本調子のトレンド)もありますが、レンジ相場に入った瞬間に往復ビンタで資金を溶かすリスクが極めて高いです。必ず「色変わり+主要水平線のブレイク」など、他のテクニカル根拠と掛け合わせてください。

まとめ|自分のトレード目的に合った「型」を選ぼう

MT5の移動平均線インジケーターは、どれが一番優れているかではなく、「自分の手法にどれが合うか」がすべてです。

タイムラグを嫌い、最速で波に乗りたい: LSMA、3rdGenMA、Var Mov Avg

視覚的にトレンドの勢いを捉え、押し目を拾いたい:Guppy MMA (GMMA)、 Set_Of_Averages

ノイズを消し去り、ルール通りにトレードしたい:Super-Trend-Haru、4_ma_candles、Jurik smooth

まずは、現在あなたが使っている標準のSMA/EMAの横に、気になるインジケーターを1つだけ適用してみてください。そのラインの動きの「違い」を過去検証するだけでも、相場の見え方がガラリと変わるはずです。