国内と海外FX業者の違い一覧
国内業者FX | 海外業者FX | |
取引方式 | DD方式※1 | NDD方式(STP方式・ECN方式) |
FX業者を通して取引 | インターバンク市場で直接取り引き | |
レバレッジ規制 | 最大25倍まで | 規制なし |
スプレッド | 原則固定が多い | 変動制が多い |
追証 | 必要(法律でゼロカットが禁止されている)※2 | 不要(ゼロカットあり) |
ECN口座 | ほぼ利用不可 | 利用可能 |
信託保全 | 義務化 | 義務化されていない |
スワップ金利 | 高い | 低い |
MT4・MT5 | 使えない業者が多い | 殆どの業者で使える |
言語 | 日本語 | 英語が基本、日本語OKも増えた |
入金方法 | 銀行振込 | 海外送金 |
クイック入金 | クレジットカード | |
国際決済サービス | ||
出金方法 | 銀行振込 | 海外送金 |
クレジットカード | ||
国際決済サービス | ||
ビットコイン | ||
プリペイドカード | ||
出金手数料 | 無料 | 有料が多い |
税金 | 申告分離課税 ※3 | 総合課税(雑所得) |
※1 DD方式は相対取引とも呼ばれ、顧客の注文が業者によって操作されます。NDD方式(STP口座、ECN口座)は顧客の注文が操作される事はほぼありません。
※2 日本の追証システムは急な変動の時に資金がマイナスになる場合がありますが、海外のゼロカットシステムは資金がマイナスになっても、その損失分は業者が負担してくれる優しいシステム。
※3 国内FX業者は利益の20%が一律引かれます。しかし海外業者の場合は多く稼ぐほど税率が上がっていきます。→海外FX税金計算ツール
海外FXと国内FXの違い
海外の魅力はやはりハイレバレッジ、つまり少ない必要証拠金で大きな枚数のポジションがもてることが大きなメリットです。日本の業者の場合、レバレッジは法律で25倍までと決められているので海外業者の真似ができません。
ゼロカットシステムも海外業者の魅力です。日本では投資家を守るよりもFX業者の倒産を防ぐことを重視しているために、暴落時の損失を業者が肩代わりすることを許されていません。マイナス損失は投資家に自己責任を求めます。
しかし海外では、投資家は経済の循環を良くする重要な役目を担っているという認識がありますので、投資家の保護を優先され、口座のマイナスはFX業者または第三機関が補うというシステムが定着しています。
また、国内FX業者の問題点として、顧客のトレードを操作するDD方式が多いということ。
客寄せ広告では、スプレッドを極狭にしてボーナスをばら撒いて顧客を集めますが、ちょいちょい約定を操作したり、スプレッドを広げたりと、コストを見えにくくして利益を作っているんです
これは日本の投資家の投資リテラシーが低いから通用するのであって、海外でこんなことやったら投資家たちからぼっこぼこにされます。
そういう意味でも、日本の業者は長期でのんびりトレードをやる場合以外ではおすすめできません。
海外サイトを探すと、スプレッドの狭さならAVATRADE、透明度ならデューカスコピーなどが上位に評価されていますが、日本で免許を取って正式に営業している海外FX業者は、高評価を得ている海外仕様とは別物になりますので、海外の評価と国内の評価は分けて考える必要があります。(上記2社が悪いといっているわけではありません)
また、日本から海外業者につないだ場合に約定スピードが落ちるということも多く、海外のレビューがそのまま日本での評価に直結するわけではありません。
海外FX業者のメリット
最大レバが高いので資金効率が良い
ゼロカットシステムがあるので借金が発生しない
ECN口座の取引手数料は経費になる
MT4・MT5が標準なので業者の乗り換えがしやすい
日本の業者よりも不明な約定、スリッページ、注文取消しなどが少ない
スキャルピングや自動売買などの制限がほとんどない
取引銘柄がとても多い
ロスカット水準が低いので資金効率が良い
口座凍結が少ない
ボーナスがある
海外FX業者のデメリット
口座によってはスプレッドが広い
スワップポイントが低い
信頼性の低い国の業者も紛れている
信託保全を行っている業者が少ない
入出金が少しめんどくさい
税金が総合課税