サインなし 出来高・ボラティリティ系
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Chaikin’s Volatilityは、ローソク足の高値と安値の差をベースに価格変動の急激さを測定し、ボラティリティの拡大や収束を視覚的に捉えるためのインジケーターです。
主にトレンドの始まりや終了の兆候を探るのに用いられます。
chvの利用方法
Chaikin’s Volatility(チャイキン・ボラティリティ)は、アナリストMarc Chaikinによって考案された指標で、価格のボラティリティ(変動幅)の増減を視覚化してくれます。
ロジックとしては一定期間の高値と安値の差(レンジ)を移動平均化し、それらの変化率をプロットし、この変化率が大きくなると、ボラティリティが拡大している(値動きが激しくなっている)ことを示し、小さくなると収束している(値動きが小さくなっている)と判断されます。
具体的な使い方としては、ボラティリティが長期間低下していた後に急上昇した場合は、何らかのブレイクアウト(上昇または下落)が始まるシグナルとして注目されます。逆に、ボラティリティが長期間高止まりしていた後に急激に低下した場合は、トレンド終了やレンジ相場入りの可能性を示唆します。
また例外として、価格はもみ合っているのにCHVの急激な上昇がある場合は、ファンダメンタルズがぶつかり合っており、価格がどちらかにブレイクした際に大きく伸びることが多いです。
他のトレンド系やモメンタム系インジケーターと組み合わせて使うことで、より精度の高いトレード判断が可能になります。
ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)の特徴
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開発者と目的
ATRはJ・ウェルズ・ワイルダー・ジュニアによって開発され、主に価格の変動幅(ボラティリティ)を計測するためのテクニカル指標です。 -
計算方法
「当日高値-当日安値」「当日高値-前日終値」「前日終値-当日安値」の3つの値幅のうち最大値(トゥルー・レンジ)を使い、これを一定期間(一般的に14日間)の移動平均で平滑化します。
CHV(チャイキン・ボラティリティ)の特徴
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開発者と目的
CHV(Chaikin Volatility)はマーク・チャイキンによって開発され、主に価格変動と出来高(ボリューム)の両方を考慮したボラティリティ指標です。 -
計算方法
一定期間(例:10日間)の「高値-安値」の値幅を指数移動平均(EMA)で平滑化し、数期間前のEMAとの差をパーセントで表します。
– 例:CHV = (現在のEMA[H-L] − 数期間前のEMA[H-L]) ÷ 数期間前のEMA[H-L] × 100。 -
特徴と使い方
– 価格変動の大きさに加え、出来高も考慮することで、市場の動きや変動の背景をより包括的に把握できます。
– CHVが上昇するとボラティリティ拡大、下降すると縮小を示します。
– ブレイクアウト(レンジ突破)やトレンドの強まりを捉えるのに有効で、リスク管理やエントリーポイントの最適化に活用されます。
– ギャップ(窓開け)は計算に含まれません。 -
注意点
– ボラティリティの変化を重視するため、トレンドそのものや価格の方向性は示しません。
– 他のテクニカル指標(RSIや移動平均線など)と組み合わせて使うことで、相場分析の精度が向上します。
ATRとCHVの比較表
指標名 | 主な特徴 | 計算方法 | ギャップ考慮 | 出来高考慮 | 主な用途 |
---|---|---|---|---|---|
ATR | 価格変動幅の平均 | トゥルーレンジの移動平均 | 含む | 含まない | ボラティリティ把握、損切り設定 |
CHV | 価格変動+出来高 | 高値-安値のEMA差分 | 含まない | 含む | ブレイクアウト検知、リスク評価 |
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ATRは純粋に価格の変動幅を平均化し、トレンドの勢いやボラティリティの変化を把握するのに適しています。
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CHVは価格の変動幅に加え出来高も考慮し、市場の本質的な動きやブレイクアウトの兆候を捉えやすい指標です。
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どちらも価格の方向性は示さず、他のテクニカル指標と併用することで、より精度の高い取引判断が可能となります。

MT5のパラメータ設定

MA_Period
移動平均を算出する期間を指定します。大きいほど反応は鈍くなります。
Smoothing method
移動平均の平滑化手法を設定します。通常は”Simple”を選択します。
Price
どの価格をもとに計算するかを指定します。通常は終値(Close price)です。
ATR_Period
ATR(平均的な値動き)を計算する期間です。数値が大きいほどノイズが減ります。

インジケーターをMT5にインストールする方法
ex5ファイルをダブルクリックしたのにMT5にインジケーターがインストールされない場合は?
①インジケーターをダウンロードするとzipファイルでPCに保存されますので、そのフォルダを右クリックしてファイルを『展開』しておきます。
②フォルダの中に『ex5ファイル』がはいっていることを確認します。
③MT5を開いて、画面上部の『ファイル』→『データフォルダを開く』→『MQL5』→『Indicators』フォルダに②のex5ファイルをいれます。
④MT5を再起動すればMT5のナビゲータウィンドウに追加したインジケーターが表示されているので、チャートに適用すれば完了です。
